喜多能楽堂にて能『半蔀』『船橋』、狂言『柑子』を観ました。源氏物語に描かれる光源氏と夕顔の出会いを題材にする『半蔀』ですが、夕顔という女、そして夕顔の花の精でもあるという曖昧で朧げな曲です。『手に取れば たぶさに穢る 立てながら 三世の佛に花たてにけり』という言葉そのままの儚い劇。手にとると私の手で花を穢してしまいます。野に咲いているままの姿で、過去・現在・未来の仏様にお供え致しましょうという言葉は、華の世界に通じます。しかし今日は何と言っても野村萬先生のとてつもない『柑子』を観る事ができて感無量です。ゴダール、クリント・イーストウッドと同級生である萬先生の舞台は、世界演劇史の大事件だと思う。
2 days ago