『鬪ふ男』冒頭に復員云々があったのでてっきり戦後の作品かと思ったら1940年作品なので中国戦線の話でした。岡譲二と花井蘭子の組合せは、今回同時上映される『男子有情』と同じだけど、最後まで花井蘭子が映っている分今作の方が優れているかと。石田民三のトレードマーク的な叙情的なショットと共に今作は少なからずあるユーモラスなシーンが絶妙。チンピラに工事現場に呼び出された岡譲二を俯瞰で捉えたフライシャーばりのショット後の落語のような省略には痺れた。北海道に移ってからの徹底したロングショット中心の画作りは驚くものがあって、通常ならクライマックスの召集令状の場面をこんな引いたショットで済ませてしまうのかと。
28 days ago