『路傍の石』見終わった。家城巳代治監督の1964年作。幾度も映像化された山本有三の未完の小説。前に見た田坂具隆監督の1938年版は原作にほぼ忠実だった記憶があるが、こちらはけっこう大幅にアレンジ。エピソード内容だけでなく人物の生死にも変更があり、物語も主人公の東京への出立でジ・エンド。
変更の意図は理解でき、じっさい自分の感覚だとショタSMかというくらい、少年が精神的に酷い目に会い続ける話なので、アレンジの甲斐あって見やすい内容に。後味も爽やかになっているので、これはこれであり。演出は丁寧で情感豊か。俳優陣も好演。いささか定型的ではあるが、しっかりとした良い作品。
3 days ago