「ビラヴド」 トニ・モリスン 吉田迪子訳 集英社を読了。
主人公のセスは使われていた農場から逃亡。追っ手に捕まりそうになったときに連れていた娘を奴隷になるよりは、と自分の手で殺す。
今はその後に生まれた娘デンバーと匿われて暮らしている。ある日、その家に殺した娘ビラヴドが表れて一緒に暮らすようになる。
こう書くとホラー小説みたいだが、「語られたことのない語ることもできないおもい」に苦しむ登場人物が、自分の思いを語ろうとする。語ることが白人の所有物だった過去の呪縛から自己を解放する手段になっている。
その事を形にした作品。
これだけ書くのに時間が掛かった。上・下2冊で500頁を超える作品。
4 days ago