読んでいなかった今週の木曜日の朝刊を読んでいたら、斎藤幸平が講演で(嘲笑的なニュアンスはないと思うが)「再分配の政治をやめてアイデンティティーポリティクス重視の姿勢」がリベラル思想の不人気の原因という旨のことを言っていたらしいのだが、この手の語りは同様に疑問。年越し派遣村や生活保護の問題は再分配の問題であると同時に承認の問題でもあった。個別の論者のケースや優先度の違いなどはあったとしても「再分配の政治をやめたリベラル」というのはほぼ屏風の中の存在では。寧ろ現実の政策に反映されたのがアイデンティティ分野の政策ばかりで、経済政策の実現は失敗したというのが実態ではないか。さもなければ海外の話だろう。
add a skeleton here at some point
1 day ago