『多聞さんのおかしなともだち』、参考文献に『めぐりあう時間たち』が入っていたのなるほどと思った。原作は読んでないけど割と最近映画版を観て、ヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」を基点としながら1950年代と2000年代までのクィアな人々のその時代の人生を連結して見せることに、前進の希望も感じつつ、けれどどうしてもゼロ年代までしか描けぬことによる苦しさも今となっては強く感じる作品になっていると思ったので、あいも変わらず我々の人生は苦しい、しかしゼロ年代の先の苦しさではあるのだと作品が置かれたのが嬉しい。そしてやっぱり、主人公の苦しさすらも過去のものになることがラストにさくっと見えるのがマジ鮮やか
about 1 month ago