ピーピング・トム『トリプティック』@世田谷パブリックシアター
ホテル。ドアひとつ閉めるだけでものすごく秘匿性の高い空間になるのに――人形扱いできるような女性も連れ込める――メイドやボーイはいてもスルー。階層によって「人間」と見なしてない透明人間となる不思議。使用人たちの方も、何があっても現状復旧が至上命題になって自動的に動いている。ドアを開けてきりきり舞いさせられるのは全員一緒だけど――自然の前の平等――ひとたびドアが閉まれば自動人形のようにごみを拾い出すアジア人のメイド。そう、エスニシティと階層の問題も。アクロバティックな超絶技巧で「ピーピング・トム」の名に相応しいドラマを見せてくれた!
6 days ago