映画「映画を愛する君へ」デプレシャン監督による映画史×自分史。中途半端な映画ファンは、引用される映像に「アレ、あれは確か……」と悶絶すること間違いなし。写真と映画、演劇と映画、観客とスクリーンの関係など映画論が繰り広げられて、ちょっと消化不良を起こしました。原題のSpectateurs!(観客)には「見る者こそが映画を映画たらしめている」という監督の理念が込められている。しかし、勝手に「同世代」認定していた監督がある種の「総括」や「集大成」に入ると、一抹の寂しさを感じるな―。
10 months ago