ギュンター・グラス『犬の年』の翻訳者と解説者について、noteに書きました。お時間があれば、読んでもらえると嬉しいです。 #ギュンター・グラス #中野孝次 #石沢麻依 #ドイツ文学 #海外文学 #犬の年 @einschritt_v note.com/einschrittve...

【御恵投御礼】 65　秘儀（上下）　マリアーナ・エンリケス　宮﨑真紀訳　新潮社　2025 www.shinchosha.co.jp/book/241061/　＊上巻へのリンク ＊訳者・宮﨑真紀さんからの御恵投に感謝を。『寝煙草の危険』のエンリケスの長編、初紹介です。新潮文庫は20世紀終盤、スティーヴン・キングと共に文庫オリジナルのホラーをよく出していました。本書を機に、あの時代が戻ってくるといいな、と考えています。

【御恵投御礼】 64　にぎやかな森　［ぶん］テラ・ケリー［え］マリー・ハーマンソン ［やく］いわたかよこ　ゆまに書房　2025 www.yumani.co.jp/np/isbn/9784... ＊訳者・岩田佳代子さんから御恵投いただきました。根菌ネットワークを主題にした絵本。主題そのものは研究途上の感がありますが、新しい考えを幼い人にわかりやすく伝えることの意義が感じられる一冊です。

本を買ったり読んだりする余裕がない人も、ただただ本屋という空間を浴びにきてもらってOKです。なにも言葉を発さずともOK。勝手に使って、勝手に（たとえほんの少しであっても）元気になって帰りましょう。 #生存は抵抗

補足。 「ナチス再来を防ぐ仕組み」というと「人権とは最悪を防ぐ仕組みなのね」と理解されちゃうかも。 実際の人権は「あるべき理念を提示するフレームワーク」といった方がいいかなと思います。すべての人が、平和で、飢えず、差別されずに尊重され、民主主義に参加でき、法の下に平等で、不当に逮捕されず、拷問されず、教育を受けられ、就業機会があり尊厳ある暮らしができる収入を得られ、健康で、文化的な生活を営むことができる、そんな世界を目指すものです。 現実世界はそうなっていませんが、「そうありたい」と願う理念が人権です。そして人権に実効性を持たせるための長い長い取り組みが続いています。

こうやって働いてる人達やその知り合い、そのまた知り合いが……ってか別の土地の文化から離れて生活している人が安心して暮らせる社会であって欲しいんだけどね。何か気兼ねなく歌ったり踊ったり、好きな職業つけたりさー

念のため。 検閲（censorship）という言葉は、権力による言論の制約に用いる言葉です。 国連高等弁務官ボルカー・タークの発言によれば、人権侵害につながるヘイトスピーチの規制は検閲にはあたりません。 ただ、テック企業の人たちは、マーク・ザッカーバーグもイーロン・マスクもジャック・ドーシーも、気軽に「検閲」という言葉を使います。「民主化」と同じで、字面とは違い重みも責任もない言葉だと思ってもらった方がいいと思います。

吉田裕先生に１冊の本（『日本人の戦争観』）を書かしめた高市早苗のクソ発言を、同書からの重引で再掲しておく。 （1995年3月16日の衆院外務委員会で）「高市早苗議員（新進党）は、「不戦決議」に反対する立場からかっての戦争の謝罪の問題に言及し、「少なくとも私自身は、当事者とは言えない世代ですから、反省なんかしておりませんし、反省を求められるいわれもないと思っております」と言い切った」

雉は自爆、 猿は特攻、 犬は玉砕、 手をむなしうして桃太郎は、 茫然として腕をくみ 天の加護のないのをあやしむ。 桃太郎が敗ける理屈はないのだが。 金子光晴「桃太郎」 戦争末期にこれを書いたのか

ナチ党は全く単独過半数に届かなかったし、むしろ直前の国会選挙では200万票あまりの票を失う事態となっていて、首相への任命は大統領からの任命（当時、保守勢力はヒトラーを甘く見ていて、彼を飼い慣らせば躍進していた共産党をおさえこみ、政権を保守派で固めて政権に利用できるだろうと考えていた）。 就任後に「全権委任法」（←憲法違反の法律も制定できる）を2/3以上の賛成で可決しているが、これも反対票を投じたであろう共産党員を多数逮捕していて、そのぶんを「棄権」と見なしたために成立したもの。 田野先生の記事に詳しい。 president.jp/articles/-/7...

自民党総裁に高市早苗さんが選出された。早速、「ワークライフバランスという言葉を捨て、馬車馬のように働く」と宣言された。首相になる人が人間らしい働き方を否定されるとは。まずその考えを改めて欲しい。

ブンゲイデリバリ第一回配信作品、西崎憲さんの「試験」が、とても面白くて何度も読み返している。読み返すたびに面白い。 何度も飽きず読み返した短編といえば、スティーヴン・キングの「ローリー」以来。他にもあったと思うが、すぐには思い出せない。

ブンゲイデリバリの第一回配信が終わっています。 x.com/BungeiDelive...

というわけで、この「希望の書」を。 www.shugiin.go.jp/internet/itd...

もと青い鳥のところは悲観論が飛び交って見ちゃいられないが、ちょこっと書いたことをこちらにも。 自民党の総裁になったからといって、日本の首相になったわけではない。 政治の現場では野党に尽力してもらおう。 私は不変の意志で生きていく。日本国憲法が共にある。

あらゆる平和と平等と権利が守られるように。 あらゆる差別と蔑視と戦争と虐殺と排外主義を許さぬ社会の為に。 許容せず声をあげ続けましょう。常に今が踏ん張り時ですねー

The Tao Of Alfred E Neuman

"アメリカで誕生した心霊現象や幻獣、不可解な人間の無意識な現象にまで及ぶ新感覚の怪異談集。主な収録作品『来たるべき能力』(エドワードベラミー) 『血は命なれば』(F.M.クロフォード) 『カリブ海の魔術師』(H.S.ホワイトヘッド)など" 荒俣宏 『アメリカ異世界冒険譚　〈幻想文学翻訳集成 欧米幻想ファンタジー精華 第三巻〉 』 comingbook.honzuki.jp?detail=97843...

「テレビ取材を受けて顔を出した私人を攻撃してはいけない」という暗黙の了解が崩されてしまった。迷惑系とその支持者は、民主主義にとっても迷惑な存在だ。

乱歩『蠢く触手』の代筆者としてのみ知られる人か。大いに興味がある。

まったく同感で、私は音楽や短編映画の他はネット動画を見ません。得たい情報が得られることがまずないので。

タイパを言うなら、もう動画作るのはやめにして文字で書いて文字で読もうよ。

「不屈の世界船団」ガザ到達まであと僅か 🇵🇸ガザに迫る「グローバルスムード船団」（GS船団）。包囲突破まであと僅か。でもこれまでもあったように、ガザに最接近した時が最も危険。過去2回はいずれも拿捕・拘束・強制送還となった。 　但し、今回は🇪🇸スペイン🇮🇹イタリア🇬🇷ギリシャ🇹🇷トルコの沿岸4カ国が目を光らせている。とはいえ、このうち🇪🇸🇮🇹は自国領海外でも救援・救助はするが🇮🇱イスラエルと対峙する覚悟はないと表明。現在GS船団が通航中の🇬🇷は領海内での安全保障しか行わないと対応を限定している。

ドイツに２つ年上の友達がいるんだけど、徴兵制復活に賛成しているのは「自分たちがもう徴兵されることのない年齢層の老人たちが多い」と聞き、どこの国でもそれは同じなんやなって

ノイズ。 名手と呼ばれた小説家が、昭和のある時代に書いた作品を復刊するにあたって、担当編集者が言った。 「時代が時代だし、掲載誌の読者層も中年会社員が多かったから、今読むと不要なエロ要素がちょっとうるさいんですが、著者は故人ですし、そこには目をつぶるとして」 過去のものには結構あること。現在進行中の作品であれば、作品が生きながらえるよう、ノイズは取り除くにしくはなし。

ペケとようつべで見かけて驚いたのは、確たる証拠もないのに「あの店、不潔すぎるから、働いている外国人、きっと不法移民ですよ」と行政に電話する日本の若者の動画。とんでもなく悪質では？ アメリカでも、メキシカン料理店の接客が気に入らなかった客が”氷”の連中を呼びつけ、大騒ぎに。こういう行為がエスカレートしていくのは恐ろしい。今の米国で、日本人を含め、マイノリティたちがどんな気持ちで暮らしているか、想像してみてほしい（でも、あっち側の人には届かない言葉だろうけど）。 下は、2年前の災害デマの記事。今、これが日常的に起きるようになってる😰 www3.nhk.or.jp/news/special...

＜朗報とお願い🙏＞ とっくにブロックしていた人は気付いていないかもしれません。 トランス差別言説を頻繁に（Blueskyの日本語投稿で一番くらいに）投稿していたアカウントが突然すべての投稿に Intolerance ラベルを付けられる制裁を受けました。 蓄積された通報が何らかの判定につながったのかもしれません。 嘘とヘイトにまみれた差別言説をここで育てさせないため、新しく始めた人が傷つかないため（Blueskyは13歳から利用できます）に、問題のある投稿やアカウントを見かけた際には、単にブロックして自分の視界から消すだけでなく、できれば他の人のためにも積極的に通報してほしいです。🙏

有名な舞台俳優から「先バレ」という言葉を教わった。あとでわかることを、説明も何もせずにポンと台詞に出して観客を惹きつけて、芝居の流れの中でわかってもらう。 この手は小説の表紙にも使われる。「よくわからないが肝心なシーン」を書いて読者の興味を惹き、そのあたりを読んだところで「ああ、この場面だったか」と気づいてもらう。こういうのを「ネタバレ」と言いたがる人がいるが、「先バレ」です。 ある小説で、ジャケット画にドラゴンが描いてあるのを「ネタバレ」と言っているネット投稿を複数見たけれど、その小説でドラゴンが登場するのは中盤ちょっと手前。絵でネタを割って本を台無しなどしてはいない。

RP。日本で今世紀に「図書館からよろしくない本を追い出そうぜ」をやったのは、自民党と反フェミの皆様。追い出されたのはフェミ本とかBL関係とか。というのは耳にできたタコが踊り出すまで言っていきたい。

仕事柄、本を前にして「ページ単価」を計算することがある。定価÷ページ数で、1ページいくらの価格を算出した数字だ。 意識した当初の1990年代終盤は、翻訳書の文庫で初版が一万数千部だと1円台後半、2円には届かない、というくらいだった。単行本は5円台前半か。 今ざっくり手元の本で算出すると、文庫が5円台、単行本は8円台。たしかに、紙・印刷・製本、みな値上がりしている。運送費も上乗せされる。部数は大きくはできない。変わらないのは印税や原稿料くらい。 不安は不安だが、「本」というものの存続のために、踏みとどまりたい。同じ思いの人がいてくれますように。

担当編集者氏とメールで拙訳書のタイトルの相談。いよいよ自分の訳書が形になるのか、とあらためて思う。来年だけれど。 タイトルを相談する、ということ自体、あまり経験がない。昨年の『ロードマークス』はすでに決まっていたタイトルだし、『フィッシャーマン　漁り人の伝説』は訳している途中で出版社と決めていたし。『死人街道』は、最初からこれだな、と思っていた。 すると、相談したのは《予期せぬ結末》の三点以来か。『ミッドナイト・ブルー』と『トロイメライ』は、編者・担当編集者と検討した結果、企画書の仮題が活かされた。『ハリウッドの恐怖』は担当氏の提案。タイトルは難しいね。売れ行きに直結することもあるから。

『白銀公爵』『吸血鬼』のアレクセイ・トルストイと、『おおきなかぶ』のアレクセイ・ニコラエヴィッチ・トルストイは、混同されがちなのだろうな。

サブスクリプション《ブンゲイデリバリ》１０月からスタートです。月４回金曜の夜７時に届くブンゲイ。初回は１０月３日です。講読は前月末日、つまり９月３０日の２４時までにお申し込みください。 月にコーヒー一杯の値段で文芸を届けます。DJは作家・翻訳家・アンソロジストの西崎憲。 公式ジンである Kalukku Usui ZINE の刊行、そして、今週の短詩型のコーナーもはじまりました。新しい文芸のセンターの誕生です。 bungei-delivery.a-c-w-k.com/wp/

これは「ドイツがユーハイムのバームクーヘンを逆輸入」もしくは「ユーハイムがドイツに逆輸出」が正しいのでは。最近、こういったてにおはがおかしく、誤解を招くような見出しが大手メディアで目立つ気がする。

「手書き原稿難読作家原稿集」という企画はまず実現すまいが、「文豪自筆名書き出し集」に仮託すれば、無理ではあるまい。その際は、難読の筆頭という伝説のある石原慎太郎をぜひ入れたい。

I will be exhibiting at the Mini Print Exhibition 2025 at Southbank Printmakers, a printmaking gallery in London, UK. Last year, I was deeply honored to receive an award at this exhibition. This year, I will be showing and selling three works. I would be delighted if you could come and see them!

あっという間に消費されて消え行くコンテンツが蔓延る時代に、39年前に出た本がまた世に出たり、文庫が発展して絵本になったりするのが本の世界。本はしぶといのだ。関わる皆さんしぶとくやりましょう！ 明日は「モーニング・カフェ・ポルベニール」開催のため、通常営業は11時からです。また明日。

9月26日付け動画で、グレタ・トゥーンベリが訴える。 www.youtube.com/shorts/SqRa_... 「イスラエルが今後48時間以内に船団に対し、エスカレートした暴力的な攻撃を仕掛ける可能性が高いという確かな情報を得ました。また、複数の政府がグローバル・スムード船団に乗船している市民に連絡を取り、イスラエルによる差し迫った攻撃について警告しています」 「その攻撃は、これまで経験したことのないほど大規模で、潜在的に致命的となる可能性があります」

スティーヴン・キングの著書87点が合衆国で禁書とは、信じがたい。国を挙げて誇るべき小説家の一人だというのに。日本の一読者としてここに連帯を表明します。 x.com/StephenKing/...

【御恵投御礼】 63　妖怪怪談　三津田信三　光文社　2025 books.kobunsha.com/book/b101468... 著者の三津田信三さんから御恵投いただきました。ありがとうございます。妖怪を主題にした5編の連作は、ホラーなのか、ミステリなのか。怖ろしくも美しい装丁・装画ともども、心惹かれてなりません。

【御恵投御礼】 62　YOUCHAN ドローイング作品集　大阪圭吉を描く　YOUCHAN　書肆盛林堂　2025 ＊著者のYOUCHANさんから御恵投いただきました。ありがとうございます。7月の東京古書会館「歿後80年　探偵作家・大阪圭吉展」を機に制作された、大阪作品のドローイングを中心とした画集。 9月のグループ展「黒猫の会 vol.7『月刊スイーツ』」 」会場のCoffee&Galleryゑいじうで販売の由。 x.com/seirindou/st...

単に「無知」であるなら、それこそ「外国人差別」とかデマに騙されてる奴はデマだと知った時点で差別をやめきゃおかしい。デマを広めるのも辞めなきゃおかしい。 でも「デマだろうと関係ない！外国人（等の特定属性者）は迷惑！存在しているだけで不安になるから出ていけ！」みたいな、差別をやめるどころか悪化するなら それはもう「無知」関係なくて そいつが「邪悪」だと思う。単に無知なら反省すればいいだけなのに、そうじゃないなら邪悪

『幻想と怪奇 幻影の街』 「花を求めて」 澁澤まこと 北鎌倉にこんなお店あったっけ？と思った時には澁澤さんの術中に嵌っていました。 主人公とともに二つの芳香に魂を翻弄される、切なくも馥郁とした物語。 疲れた時にまた読み返したいなと思いました🪷 #幻想と怪奇幻影の街

【書籍】幻想と怪奇　幻影の街 息子の帰還／今井亮太 戦争の怖ろしい悲惨……。そう、どこの戦場でも、兵士は戦闘で殺されるのに加えて、食料がなくなり、飢えて力をなくし、死んでいった……。戦争は「行くも地獄、帰るも地獄」……。「たとえ怨霊でも息子に縁があるのなら、この家にいてほしかった」 そう思う母の本心が、途方もなく、かなしい。戦争は、悲惨。戦争は、絶対に、やっちゃいけない。こういう物語を書ける作家さんが少なくなった現在だから、現在こそこういう小説が必要です。どうかどうか書き続けてください。、

ドールハウス／小川ヒロミ うまいですねぇ。とりわけ、ラストが見事。きれいにすっと締められて……。スタイリッシュ！　「幻影の街」の掉尾を飾るにふさわしい小品でした。 「幻想と怪奇」幻影の街。 楽しんで楽しんで、拝読いたしました。各作品三回は読みました。感想が遅くなりまして、すみません。Mさま、そして寄稿者のみなさま、ありがとうございました。　　森　青花　拝

『幻想と怪奇 幻影の街』 「雁木町、本町大町桜町」 日比野心労 @sinlowasno1 雁木町家を初めて知りました。風情ある町を巡る、大好物の幻想譚。雪から春への描写に圧倒されました。随所に心労さんの表現力が光っています。凄い。 “ 路面が田植えの後の田圃のように、雨の苗木で埋め尽くされる。”

【アーカイブス】ロボット三原則が改正　ＡＩ提言「緊急事態条項」追加へ kyoko-np.net/2024082001.h...

「幻想と怪奇　幻影の街」 幻想小説の題材では「家」と共に「街」が好きだ。 ショート・ショート・カーニヴァルの今回のお題は「幻影の街」ということで、錚々たる執筆陣の作品が並び、コンテストの優秀作三作も収録されている。 特に好きだった作品をいくつか。 朝松健氏「海のそばで殺された話」は、海辺の祖父母の家に預けられていたというのが私の過去と同じで、心が騒いだ。 久永実木彦氏「常夏台」の見知らぬ駅に降り立った上子どもになってしまっていて、更に…と言う設定が怖くて惹かれた。 西崎憲氏「灰の都」の退廃的な雰囲気はとても魅力的。

昨日、けっこう長い文庫解説を編集者氏に送り、今日OKがもらえた。まるひと月かけて可能なかぎり調べたのがよかった。それでも抜けがあり、ゲラで追加する予定。 気づいたのは、ネットで得られる情報はアタリまでしかないこと。なので、アタリをつけたら図書館へ。今回は、プロレタリア文学とジョン・ウェインについて調べました。なんだかわからないことでしょうが、年明けにはわかります。