・レギーナ・ミュールホイザー/姫岡とし子〔監訳〕『戦場の性――独ソ戦下のドイツ兵と女性たち』岩波書店、2015年12月。 7月6日読了。
第二次世界大戦中の東部戦線(ソ連戦線)でのドイツ軍が利用した売春制度についての研究書。ドイツ軍は国防軍、親衛隊共に性病対策のために売春施設を運営していたという話が続く。さらに「日本語版への序文」では、「多くの研究者がドイツ軍兵士および親衛隊員の暴力行為について詳細かつ躊躇することなく考察してきたにもかかわらず、なぜ性暴力と性政策の研究はドイツでかたくなに避けられてきて、今もなおその同じ状況が続いているのだろうか」(viii頁)との研究史への自問がなされる。
add a skeleton here at some point
about 9 hours ago