これはあくまでも「私の実家」内での話に過ぎないのだけど、九州出身の母方の祖父母宅は徹底した「男子厨房に入らず」で、祖母も「良き母・妻」であることを美徳としていた(美徳とするあまりその強迫観念に呪われてすらいた)のが、料理も掃除もこなす父親を見ていたのでかなり異質に見えたものだった。
「母親たるもの、妻たるものこうあるべきである」という規範に固執して全てを自分ひとりで抱え込もうとする祖母の姿は、「母親」「妻」という属性に長年囚われるあまり、その属性が「自分らしさ」の中にどうしようもなく組み込まれているように見えた。主体が自分ではなく家庭にあるのだ。
4 days ago