福田節郎「我々に罪はない」
とんでもなかった。とんでもないので何度も読み返してる。人が生む罪とそれに対する罰の水平になることのない均衡、消えることのない憎悪、ただし重要なのは、生に向き合うからこそ憎悪は生まれるし死がよぎること。人はいつだって法に問えない罪を犯せるし犯されうる。しかもそれを背負って生きていかなければならない。そのどうしようもない事実に対するやり場のなさ、自分なりに屈さず生にしがみつく弱さを孕んだ強靭な生命力には心をうたれずにいられない。憎しみと怒りであるはずのそれになぜこんなに大きな包容を感じるのか、読むたびに密度増して中でずっと反響してる良すぎたまま硬直してたら夫に心配された
11 months ago