フォークナーの『アブサロム、アブサロム!』やドストエフスキーの『悪霊』は、若い頃に一週間程度で一気に読む時間がとれないと、なかなか読むのが難しいと思う。ドストエフスキーは大学の夏休みに祖母の家で読み、フォークナーは就職直前に駆け込むようにして読んだ。トーマス・マンやガルシア=マルケスは少しずつでも読んでいけるが、『ブッテンブローク家の人々』は若い僕にはやたら面白く、一晩で一気読みした。ドノソの『夜のみだらな鳥』は途中で訳がわからなくなり、しばらく放置してから読み直し、今度は落雷のような啓示を受けて茫然とした。『重力の虹』は、速く読んでもゆっくり読んでも、必ず同じ場所でつまづき、読み通せない。
1 day ago