不老不死のベニとロレのLawrenitezの話をします
ベニは奇妙な男だった。
事務室の片隅で眠る彼を見て、「奇妙だ」と感じなかった者は居なかっただろう。開催前日に着の身着のままで現れ、前教皇の任命状を持ったこの男を、誰もがどう扱うべきか考えあぐねていた。
ロレが首席枢機卿としてその場を代表し、肩に手をかけそっと揺り起こすと、男は小さくうめいて身じろぎした。俯いた頭が持ち上がり、インクをこぼしたような黒髪の下から、煌めく榛の双眸が姿を現す。
彼も枢機卿に任命されるということはそれなりの年齢であるはずだが、ロレには彼が今何歳なのか想像がつかなかった。
16 days ago