kou 10 days ago
寝台に腰掛けると、ぎしり、とグーテンベルク製のスプリングが音を立てた。
部屋の灯りは既に落とされているが、大きくとられた窓から差し込む月光に照らされて室内は薄明るい。
そんな中、天蓋から垂れた布は己の髪と同じ色をしている。ローゼマインがこの寝台を用意させる時にそう指示したと聞いた。
朝起きて最初に目に入る色が、晴れた青空の色だと嬉しいでしょう、と。
それを聞いた側近達がどのような顔をしたのかは想像に難くない。どうせ本人はそれがどう受け取られるかなど考えていないだろう。
そっとその布の一端を手に取る。滑らかな手触りのそれはローゼマインの髪を思わせた。→
add a skeleton here at some point