2301年、宇宙が経済の主戦場になり1世紀が過ぎた頃。
地球に残った者達の目に映る光景は、宇宙開拓元年と変わらなかった。
車は地を這い、化石燃料は潤沢でないが活用が続き、侵襲的サイボーグも普及しなかった。
どこまでも続く青空の下、多少の気苦労はあっても、息の詰まることのない穏やかな日常がそこにはあった。
――宇宙から、奴が来るまでは。
「我はX」
そう宣言したのは、火星の王と君臨するも地球連合宇宙軍によって葬られたはずの男「イーロン・マスク」の姿をした何かだった。
「進歩無き者に、吸う空気は無い」
被弾・破損した脱出艇での酸欠体験が、彼を恐ろしい復讐鬼に変えた……。
劇場版「ブルースカイ」
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