「魔の山」3章、じわじわと面白くなってきた。文学の楽しさは2章から盛り盛りあるんだけど、3章から絶妙なユーモアが散りばめられてて、なんかあちこちでツボにハマって笑ってしまう。
サナトリウムではみな帽子をかぶってなくて、主人公のいとこが厳粛な状況の司祭と廊下ですれ違った時に、どうしていいかわからなかった、帽子を脱ごうにもかぶってなかったし、というところで笑っちゃった。
そしたら主人公が、そうだよ、ここの人は帽子をかぶってないけど、脱ぐべき時に脱ぐために帽子はのせておかなきゃ、みたいやことを真面目に言い合ってるのがおかしくて、またツボ。
そうか、帽子は脱ぐために被るのかと哲学的な問いでもあるけど。
7 days ago