『陸軍大学校』(芙蓉書房)によると、陸軍は大正12年頃、第一次大戦の教訓や新たな国際情勢を踏まえて「統帥綱領」の抜本的な改訂を検討し始めたが、
「容易に成案を得られなかった。最大の原因は列強に比べて余りに国力の貧困であったことによるが、陸軍が物的戦力を凌駕するような精神主義を強調しはじめたのも故なしとしない。時の参謀本部作戦部長の荒木貞夫少将が、皇軍の本義に基づいた独特の『統帥綱領』を確定し」たとのこと。(p227)
本来であれば国力に見合った対処方針を検討すべきところ、列強に伍するために、「精神力」という竹馬を履いたことが、後に組織のディシプリンを狂わせる一因となったと見るべきでしょうか。
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