弟殺しの罪で島流しになる罪人が妙に晴れやかな顔をしていて妙だなと思い役人が話を聞くと、2人だけの家族で貧しいながら助け合って生きてきた弟が病に伏して働けなくなりそれを苦に喉に刃を刺して自死しようとした。自分で喉笛を刺したがそれだけでは死ねず、この刃を抜けば出血多量で死ねるという。死なせてくれと懇願する弟を前に、困惑しながらも刃を抜いてやった瞬間を他の人に見られ、捕えられた。島流しに合うものへの情として持たされた銭を「こんな金子持ったことがない。ありがたい。」と大事にする様子を見て、役人は…………
要約・森鴎外「高瀬舟」
17 days ago