夜中の2時半、由良はアパート備え付けの簡易マットレスの上で目が覚めた。
左肩に痺れるような痛みを感じる。
由良の左腕は肘の上辺りで切断されており、その先には、陸軍規格の汎用義手が取り付けられている。
仰向けのまま左腕を持ち上げ、肘や手指の関節部を動かしてみると、いつも通りアルミチタン合金の摩擦音やステッピングモーターの唸り声が聞こえる。
動作自体には問題は無いようだが、感覚信号にノイズが混ざっているのが分かる。
肩の痛みはこれのせいだろう。
義手にインストールされている数世代前のOSはフィードバック系の処理に欠陥があるらしく、今回のように神経に干渉して痛みを引き起こす事もある。
13 days ago