「お前、俺のこと好きなの?」
何を今更と咄嗟に口に出さなかった私を誰か褒めて欲しい。たった今私の深い愛情の欠片に気付いたばかりだと口にした5歳児が頬を林檎のように染め上げて絵本でしか見たことがないが綺麗な青空のような瞳を潤ませてそんなことを問いかけてきたのだ。
「好きだよ」
私に出来る限りの砂糖を煮詰めたような甘い声で思いのうちの欠片を口にすれば柔らかそうな頰が赤を深めて上気し、ぷるんとした口が空気を吸ってあぅっと可愛い悲鳴をこぼす。Heyケツ、この音声どうにかして録音して私の着信音にでもしてくれないかね本当咄嗟に茶化したり煽り立てたりしなくて良かったこんな可愛い君を間近で堪能出来るのだから。
2 months ago