九州では博多のみ今日明日の上映で、どうしても観たくて日帰りして観てきた。
5日で女に飽きちゃう身勝手な男の、最初で最後の最大の罰。ジュリー・デルピーの無邪気な美しさが、ある時から残酷にしか見えず息が詰まった。「わたしが目になるから、ほら」ってふたり重なって運転するシーン堪らない。ルーブル美術館の彫刻の影からエリザベスがふわっと現れるところため息出てしまった。ラストの「死にたい」ではなく「存在していたくない」ってセリフは、サベスが船で話したサルトルを思い出した。ただ存在していたはずの男が、偶然にも意味を与えられてしまったせいで、どこにもいけなくなってしまった。そりゃ死にたくもなるよね。
11 days ago