日本社会が全体主義へと突き進んでいく中、山川菊栄と夫の均は何度も投獄され、関東大震災の際には殺されそうにもなるのだけど、菊栄の文章は終始淡々としていて、時にユーモアすら漂う。
特に動物をめぐるエピソードが面白く(山川夫妻は動物好き)、戦時中に毛皮を取るためイタチを飼ったが、家畜ではない生き物を飼うのは大変なこと。美しいけれど凶暴で、均が指を食いちぎられそうになったりする。
タヌキも飼ってみるが、「文福茶釜以来伝説の中の狸というものは人なつこい愛敬ものになっていますが、実際には臆病で陰気な、人間ぎらいの野獣」だという。
山川菊栄の回想は資料としても貴重だけど、読み物としてもすごく面白い。
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about 2 months ago