みやさんのご教示により、まずはすぐ入手できた工藤重矩「大和物語初段の解釈」(『中古文学』30号)、山崎正伸「『大和物語』初段の史実的和歌解釈と初段の意味するもの」(『東洋学研究所集刊』29号)を読んでみた。伊勢が弘徽殿の壁に歌をかきつけた段。召人でしかない伊勢にとって帝への連絡手段がそんな方法しかなかった、伊勢の主である温子がそこにいたから、などという説があるという。山崎論では、「自己の思いを表白するのがこの書き付ける行為」と述べる。なるほど。しかし、なぜ紙ではいけないのだろうか?残存形態が異なるからかな。調査続行。
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4 days ago