インタン・パラマディタ/太田りべか訳『彷徨 あなたが選ぶ赤い靴の冒険』を読んだ
素晴らしかった。“悪い女の子は彷徨する”——冒険の魅力に抗えず。“あなた”の彷徨先を選んで見届ける、それは何て楽しい時間だったことか
幾度か訪れる人生の“分かれ道”、悪魔から譲り受けた赤い靴がある限り歩くことを止められないけれど、それもまた“あなた”(私)次第。より自分らしくより自由な選択なんてわからない。好奇心が先走っても痛い目に合う。でも、一度は赤い靴を履かずにいられようか
すべての鏡は扉、庭の小人の誘拐、姿を変える鼠の王、スノードームの世界、ドロシーの靴…、離れ離れの世界に鏤められた符牒が響く
#海外文学
24 days ago