辻 陽 「書評 「村松行政学=村松政治学」とは何か──河野康子編『戦後政治学の展開 : 機会と挑戦の五〇年 村松岐夫オーラルヒストリー』」 （『自治研究』101(8), 2025） ndlsearch.ndl.go.jp/books/R00000... #NDLサーチ

関西学院の「月と窓」に登場しました。https://tsuki-mado.jp/860/?st=sc860

長野は遠かった。福井、金沢、富山のその先でございます。疲れました。

Profound political economy insight from the Daily Show: observe behavior rather than cheap talk.

関西学院の「月と窓」に登場しました。https://tsuki-mado.jp/860/?st=sc860

「政治学における多くの概念やメカニズムは、何らかの事例研究にその起源を辿ることができる。これに対して、統計分析によって新たな考え方が生まれたという話は滅多に聞かない。」前田健太郎「事例研究の発見的作用」454頁。 「仮説検証型の研究では、独立変数は最初に登場する。それは既知の変数であり、未知なのはその効果である。原因究明型の事例研究では、独立変数それ自体が未知であり、従って研究の最後に登場する。」前田健太郎「事例研究の発見的作用」456頁。

【お仕事報告】 株式会社 岩波書店様より10月15日に刊行されました、 原 啓介先生の御本『確率は悩ましい──日常身辺の確率的諸問題』の、 カバーイラストと本文イラストを描かせていただきました。 確率の、とても身近で奥深いお話が満載です。是非！

政治学会「政治学の教科書の現在」のセッション、羅芝賢さんが前田健太郎さんとの共著『権力を読み解く政治学』の紹介で、権力や暴力について書かれた教科書があまりないというお話をされたけど、われらが『はじ政』の第3章はネオマルの道具主義的対構造主義的権力論についてであることを知る人は今や少ない。でも他のお二人の報告では登場していたので、ありがたかったです。

2024年度の年報行政研究がDL可能になりました。https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jspa/59/0/_contents/-char/ja

Przeworski, Adam (2010) Democracy and the Limits of Self-Government, Cambridge University Press. 代議制民主主義の限界に関する重要な研究書。プシェヴォスキによれば、近代の代議制民主主義は「人民の自己統治」という理念によって正当化されてきた。しかし、人民が同質的ではない以上、「人民の自己統治」の４つの条件――平等（第４章）、参加（第５章）、代表（第６章）、自由（第７章）――を同時に実現することは不可能である。…… aktiv3.sblo.jp/article/1914...

“Drawing lines around protected speech can be tricky. But in this case, there’s a clear standard any honest Republican could accept: Nobody should be pursued or punished by the government for saying the kinds of things Kirk himself said. Here’s a list.” www.thebulwark.com/p/charlie-ki...

I'll say it: against all expectations, the media are covering the Trump censorship story right. They're not pretending it's about Kirk, they're covering Trump as a broad threat to free press and speech, and they're speaking broadly about the stakes. It can be done!

宗前先生編著の本が出版されました。執筆陣の顔ぶれを見ていただければ意欲作ということがわかっていただけると思います（私も１章書かせていただきました）。 この教科書のcover to cover (well, almost) を読む、専門導入演習を秋学期に開講します。受講生は８人だけでしたが、がんばって読んでいきましょう。https://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-04429-7

９月９日の朝日新聞にコメントが掲載されました。「継承が不確かになった」はわかりにくいという注文をつけたのですが、先方の趣旨でこうなりました。麻生、菅という元老であるべき首相経験者の振るまいを比較することに意味があると考えています。https://digital.asahi.com/articles/AST9836T3T98OXIE010M.html?iref=pc_ss_date_article

Some of the very best and most internationally renowned political scientists in Germany are at Cologne. This is a very real threat to a globally strong group.

I can

河野康子編/村松岐夫著『戦後政治学の展開　機会と挑戦の50年』東洋経済新報社、2024年 …………… 待鳥　聡史 が、ありますね。いや、他もおもしろそうですが。

Important to realize that crime will be the next front in the war on data 2/

23日の合評会にオンラインで参加しました。コメンテーターの前田健太郎さんの指摘にも、何度も膝を叩きました。 掛貝祐太さん、すでに学会で２度ほどお会いして、少し話もさせてもらっていました。ラディカル・デモクラシーや社会運動論（会場には富永京子さんの姿も）の視点があり、この辺りは不案内なので勉強になります。しかし、スイスの場合も重層的な制度や立憲主義が重要だったというのは、私にも分かりやすかったところです。オーガナイズされた倉地真太郎さん、どうもありがとうございました。

Zoomで会合を持ったのだが、要約機能があったのでチェックしてみたところ、結構正確だった。盗聴されているようで、ちょっとコワイ。 簡単な要約です。 北山と○○は◎◎について議論し、△△について話し合った。二人は●●について議論し、◇◇と決定した。最後に、◎◎について話し合い、残りの◆◆のスケジュールを調整した。 ご存知でした？

In this morning's newsletter, I wrote about an under-appreciated problem for liberalism — its total failure to cultivate young talent www.vox.com/on-the-right...

トランプに限った話ではなく、ポピュリズムの指導者は経済政策に大きな不確実性をもたらすため、マクロ経済の安定や長期的な成長を損ないます。 就任から1年未満でも相当の混乱を引き起こしているため、2029年の退任時の経済状況がどうなっているのか懸念しています。1/ www3.nhk.or.jp/news/html/20...

インスタに投稿した内容をこちらにも載せます。 【深沢潮さんに連帯します】 作家の深沢潮さん、俳優の水原希子さん、研究者の明日香壽川さんを名指しで標的にした #週刊新潮 の差別的コラムに抗議の意志を示して、当店は一時的に #新潮社 の本をすべて棚から外しました。 期限は未定ですが、新潮社が深沢さんの抗議に真摯に向き合い誠実な対応をするまでとします。（1/3） #よりまし堂 #新潮社に抗議します　#週刊新潮のヘイトコラムに抗議します

Just an honest labor statistician collecting the data, crunching the numbers, and reporting them fairly, and definitely not an extremist ideologue with an axe to grind, unshackled from respect for the law or political norms.

こちらで紹介するのを忘れていました。 tjkitayama.hatenablog.com/entry/2025/0...

Today, Bijal Shah explains how the Supreme Court, during Trump's first term, deployed the Administrative Procedure Act to restrain the President’s illegal immigration actions. This time, however, the Court has shown little appetite for such review, fueling the consolidation of presidential power.

Harvard sociologist/polisci Theda Skocpol explains how the vast expansion of ICE in BBB may be Trump's secret weapon to overcome the barriers of federalism and complete his autocratic takeover of the American state. (History from Germany & Hungary in 20s/30s.) talkingpointsmemo.com/edblog/criti...

筒井淳也『社会学　「非サイエンス」的な知の居場所』pp. 30-31より 例えば、世代間扶養（所得移転）を「説明」する際、社会学であれば時代的・制度的に多様な要因の組み合わせで、流れを記述（再構成）しようとする。出生率（きょうだい数）、家族規範。そして公的生活保障の手厚さなどの政策の方向性といった要因が、時間的に異なったタイミングで複雑に影響する。要因が多様で絡み合い方が複雑であるほど、同じ組み合わせが生じる可能性が少なくなるため、説明されるべき事態は歴史的にオリジナルな（一回性の）ものに近づくが、そのことで説明の価値が損なわれることはない。したがって説明の再現性が追求される度合いも少ない。

筒井淳也『社会学　「非サイエンス」的な知の居場所』p.44. 距離化戦略が有効になるのは、環境と個体の同質性がある程度想定できる場合である。というのは、そのような状況であれば、多様で変化し得る前提が結論に影響する余地が小さくなり、推論における演繹部分の比重を大きくできるからである。結果的に、理論の汎用性が高まり、そして理論による予測の有効性が高まる。（中略） 反照戦略が有効になるのは、逆に異質性が高い状況においてである。社会や個人の同質性が期待できず、それが多様な要素の絡み合いによって構成され、変化して行くような場合、出来事は一回性の性質を帯び、比較や変化の記述を通じた理解が優先される。

筒井淳也『社会学　「非サイエンス」的な知の居場所』p.111. 本書の立場からすれば、対象や課題の性質に応じて有効な戦略が選択されるべきなのであって、どちらかの戦略が「優れている」からどんな対象や課題にでも適用されるべきだ、と考えることはできない。（中略） 方法の特性の理解が十分に進まないまま、その方法が取り入れられ、また普及してしまうことはむしろよくあることだ。その一例が「回帰分析」である。主に計量経済学の分野で発達した古典的回帰分析は、特定の（ごく恵まれた）条件のもとでしか妥当な結果をもたらさない。

政治学において、因果推論かパターン認識かという議論があるけれど、政治学を含む社会科学では、研究対象が何かによって、研究戦略が異なるという見解を筒井淳也先生が主張されているので、以下引用。 『社会学「非サイエンス」的な知の居場所』という本は素晴らしいので、これからも時々bot的に紹介したいです。 距離化戦略は抽象的理論や数量データによって対象から距離を取る方針で、対称の同質性（類似性、変化の少なさ）が見込める場合に有効である。他方、反照戦略はあえて対象から距離を取らず、対象とのやり取りを行い、対象から問いや概念を「受け取る」ことをいとわない方針で、対象の異質性（多様性、変化の多さ）がある場合には

I am excited to see my ARPS article reviewing the return of industrial policy with @dbreznitz.bsky.social is now published! www.annualreviews.org/content/jour...

佐藤徹（2018）「無作為抽出方式による市民討議会の参加承諾者の特徴に関する実証分析―サイレント・マジョリティの背中を押せたか―」『年報行政研究』 53 巻、 121-141頁。 実際に行われたミニ・パブリックスへの招待者に対するアンケート調査の分析により、参加承諾者は、比較的高齢で、参加意欲・政治関心度・政治的有効感が高い層に偏っており、無作為抽出であっても、参加者の属性は公募とあまり変わらず、一般市民の声を吸い上げるには限界があることを示唆する論文。一事例ではあるが、実際に参加／不参加の決断をした人々が対象であり、31項目の説明変数を用いた手法も相まって、説得力は高いと思われる。

【本日発売】進化という現象は、なにも壮大で時間がかかるとは限りません。きわめて短期間で、しかも私たちのすぐそばで起こっていることもあります。気鋭の進化学者が自身のエピソードやさまざまな事例を紹介しながら、軽快に、そして楽しく、進化学の世界に誘います。さあ、あなたも、進化論の魅力にどっぷり浸かってみませんか？ 深野祐也『世界は進化に満ちている』☞ iwnm.jp/029734

讀賣新聞スゴイ。御逝去の勢い。

(2) "Centralization, Elite Capture, and Service Provision: Evidence From Taiwan" by Hsu Yumin Wang journals.sagepub.com/doi/full/10....

Universities, even public universities (and what's under discussion is a private one) are part of the plurality of civil society. Universities are older than states, have their own purposes and meaning, and are not reducible to what any political administration tries to accomplish.

日本行政学会＠札幌。果たすべき御役目は、韓国行政学会との国際交流セッションの司会者。理事長の時に交わしたMOU以降は、特に日本研究の人ではないような人たちも送られてきたということで、今年も韓国のAI、プラットフォーム政府などについての研究。英語だったので緊張はしましたが、懇親会のさらに後の打ち上げ会では打ち解けていろいろ話せました。おふたりともアメリカの大学のPh.D.（これが絶対に必要）で、韓国の大学の「行政学部」で教えてらっしゃる。日本とはいろいろ違います。

I was interviewed on @wbur.org's On Point this morning about the state of institutions and corruption under the Trump administration. The full audio is available here. www.wbur.org/onpoint/2025...

Co-director @dacemoglumit.bsky.social explains why the centralized nature of the social media ecosystem, which puts an enormous amount of power in the hands of a few platforms, is a threat to democracy — and why AI may be headed in the same direction.

🚨This is a HUGE escalation and a deliberate effort to use the government against Trump's enemies. Weaponizing the Student and Exchange Visitor Program certification against Harvard to punish them for pushing back is a new low — and needlessly punishes thousands of innocent students.

A core feature of the Trump regime is its embrace of "authoritarian democracy", as a battering ram with which to demolish any obstacle to its power. The very notion of "authoritarian democracy" can sound contradictory. But it's an old & dangerous idea, that needs to be better understood. [THREAD]

the neck gaiter pulled up over the nose is the SS uniform of the Trump regime

Just incredible

Francis Collins: “Reckless decisions will disrupt a noble institution with a stunningly positive track record, drive young scientists to leave the country, and damage the future health of the nation." www.science.org/content/arti...

More than 80 Harvard faculty members have signed on to a pledge to donate 10% of their paycheck to support staff and students, as long as the University resists Trump's unlawful demands. I am so proud of my colleagues. docs.google.com/document/d/1...

I find myself in agreement with this. I don’t think Trump’s approval will ever really recover because the administration’s reaction to things going wrong is always to double down. And it feels like America’s democratic immune system is kicking in.

医師や弁護士になるのには国家試験に合格しなければいけないのは、顧客との情報の非対称性で説明される。小中高の教諭には教員免許が必要なのに、大学教員になるのには何の資格もいらないのは、情報の非対称性によって説明できるのかどうか論じなさい。

三権分立において、司法は最も民主的正統性をもたない。裁判官は民選ではなく、判決はデモで変わらない。民意が反映される余地は乏しい。それでもなお、そんな「非民主的な」機構が三権の一角を占めるのは、民意は容易に暴走するし、選挙で選ばれた政治家に誰かがブレーキをかけなければならないからだ。 …という説明をするに際して、伝統的にはナチスドイツが例として引き合いに出されていたわけだが、今後の教室では21世紀の事例に事欠かないのであろうなあ

bskyでもご紹介を。河野勝先生のご著書の書評を『早稲田学報』に書きました。早稲田大学出版部の新書ということであまり知られていません。分析の仕方としても参考になります。最後は希望をこめて書きました。