夏の終わりかけの夕暮れ、なとりは急いで帰路についていた。
夏休みだけど部活活動がありその帰り道。たまたま作業に熱中してしまってこんな時間になってしまったのだ。
まだ太陽はあるけれど森の奥はもう暗くなり深い深い闇が迫ってくるようでなとりは年甲斐もなく心細くなってあまり見ないように、振り返らないように道を歩く。
するとザッザッザッ。後ろから自分以外の足音がする。誰かと擦れ違ったり誰かがいたようなことはなかった。今までただ一人の帰り道。心臓がうるさいぐらいに響く。夏の夕暮れだけど冷や汗が頬を伝う。早く、早く帰らねばーー八尺様に出会ってしまう。
2 months ago