今年読んだ良かった小説部門はコイツ。
エヴァン・ダーラ著『失われたスクラップブック』
舞台は90年代中頃のアメリカ中西部、そこで生活する様々な人々の悲喜こもごものお話の『集合体』──
この本、なかなか特殊な文体で、気付いたらぬるりと無関係な違う人の話に切り替わっていくんだけど、
単純に「境界線が曖昧な短編集」と捉えると色んなタイプの火力のある話があって(しんみりする話や笑える話、ヒェってなる話に悲しいお話などなど)、
少ないページ数で火力稼ぐ能力しっかりあってまずそこが好み。
1 day ago