ロシア映画『アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語』を観た。1904年の日露戦争の戦場(奉天会戦の少し前あたり)で、ヴロンスキー公爵(大佐)と、アンナの息子であるセルゲイ・カレーニン(軍医)が出会ったところから始まる映画化で(当然トルストイの原作とは違う)、ヴロンスキー公爵の視点から、アンナとの不倫そしてアンナの自殺までが「記憶は捏造される」と弁解があった上で語られる。障害馬術競技での、馬を撃ち殺すエピソードがないことが大きいと思うが、観るひとは完全にヴロンスキー寄りで観てしまうのではないだろうか。回想部分と同程度の長さで、日露戦争の戦場が描かれる。わたしにはここもうれしい要素だった。
about 2 months ago