道朱/学隊
「ねぇ、蘆屋殿。長生きしてね」
覗きをしている時の横顔が今すぐにでも消えてしまいそうなくらい美しくてつい口走ってしまった。
人は精々60年生きたらいい方。そもそも道満の環境でこの年まで生きれた事自体が奇跡なのだ。それ以上を望み期待してはいけないことは分かっていたが願わずにはいられない。ずっと道満のひたむきに努力する姿を見ていたい、叶うのならば彼の隣にいたい、そう思ってしまう。人はいつか死ぬ。悠久の時を生きる自分とは違うのだ。
「あぁ?100年だろうが1000年だろうが生きてやるよ。寿命でも晴明に勝ちたいからな」
道満らしい返し。でもそれだけで十分だった。
4 days ago