水野太貴『会話の0.2秒を言語学する』
#読了
面白かったー。
会話において話し手が話し終わってからもう一方の話者が発言を開始するまでの時間はわずか0.2秒。
それほど短い時間に私たちは様々な情報処理を行い当たり前のように会話をしているが、これがどれほど驚異的なことなのかがよく分かる。
研究者ではない水野さんだからこそ、ただ説明するだけではなく「僕はこの点が疑問だから一緒に考えてみませんか?」という雰囲気の文体で読みやすかった。
特に終章のASD児や吃音の話、流暢に話せることと能力主義の結びつきについてなどは「コミュニケーションの普通」を問い直すような内容でとても重要な視点だなと感じた→
about 1 month ago