『働いても働いても金が貯まらない。
いつまでこの生活が続くのか。
昨日は普通ランクで何とかギリギリ生き延びたけど、三人の仲間は途中で生き絶えたらしい。
生きて帰るためには何としても宝を見付けなければ。
安いガラクタではなく、より価値のある宝を。
なりふり構っていられない。
私の中にあった罪悪感も、いつの間にか消えてしまったようだ。
そこに転がる屍も、ただただ徘徊する化け物も、明日は我が身。
この日記が途絶えたとき、私はどちらになっているだろうか?』
――表紙の片隅に『ケミスス』と名が刻まれた手記は、ここで終わっている。
26 days ago