そうだ。非常階段があるはずだ
思い立った俺は、歩さんが蹂躙している方角と真逆の位置にある非常階段を扉を見つけた
半開きの扉は建物の歪みにより簡単には開かない力ずくで少しずつこじ開け外に出る
外に出ると、砂塵と酷い煙臭さとアンモニアの臭いがする、心地よくとも気分が悪くなる風が俺を歓迎した
ぶつかるものがない、乱流の消えた真っ直で自由な風が俺を抱きしめる
そして目の前に広がる光景
歩さんにより均された東京だったものが俺を震え上がらせた。向こうに見える真っ直ぐなラインは水平線か地平線か…
ドッズゥゥゥゥン…
ドッズゥゥゥゥ……
歩さんの残響が終わると静寂に包まれる
今日、東京は壊滅した
6 days ago