チボー家9巻を読了。
人物関係や国際情勢の整理とか、延々展開されるイデオロギー談義とかについていくのが大変だった前巻に比べ、こちらでは人物達の感情に目をみはる場面が多かった。特に政治活動に身を捧げ国境を精力的に飛び回るジャックにあって、意中の人に積年の思いを告げるためのたった一歩がこんなにもあどけなく描かれるのだからこっちまでどきどき。(前に借りて読んでいた人も同じだったらしくその場面は赤線の書き込みが多発していた…ナカーマ)
長い長い「前夜」状態もついに日付を跨ぎ、緊張、高揚、不穏が充満したまま次巻に続くという。今は機密書類の顛末にひたすら衝撃を受けている。早く続きを…
2 months ago