三日月に「なんか神様っぽいことして〜」と言ったら笑顔で承諾してくれた。
「主、正座をしてくれ」
言う通りに正座で向かい合う。
「俺が手を叩いたら主は身体を動かせなくなる」
え?と返事をする前にパンと手を叩かれた瞬間に審神者は崩れ落ちた。三日月が倒れた審神者を優しく受け止めた。
「おお、何も動かせないなぁ、言葉も喋れず、俺がこうして支えねば何も出来ぬ哀れな人の子となった」
三日月に膝の上で猫を撫でるように撫でられ続ける、指先一つ動かせない。
「愛いなぁ、こうしてずうっと手の内に収めておきたいものよ」
頬に触れ、髪をするすると指に絡ませては遊んでいる。
12 months ago