ツキシマ/成人済
布団に潜って目を瞑ったものの寝れないなぁってぐるぐる考え事してたら「ふっ、」て鼻で笑う声。薄ら瞼を持ち上げるととっくに寝たと思ってた彼と目があって「眉間に皺、寄せすぎ」と、ひとこと。『だって寝れないんだもん、』「へぇ、かわいそうに」あくまで他人事の彼に、ちょっとくらい寄り添ってくれたっていいのに〜ッて余計に眉間の皺を深くしてそっぽ向いたらクスクス笑う声が聞こえて、そのまま後ろからぎゅうっと抱き寄せられて。「……奇遇じゃん、僕も寝られないんだよね。…………つきあってよ、」する、と器用に、部屋着の中へと彼の長い指が滑り込む。「疲れた方が、よく寝られるんじゃない?」不器用なお誘い。
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