「キスしちゃおっか」見慣れた事務所でホと二人きりの常。所長室のデスクに寄り掛かるホがそんなことを言い出すものだから、常の心臓は破裂しそうだ。ゆっくりと迫ってくるホの顔に視線が釘付けになる。睫毛までも金色なことに感動しつつ、下唇の端に小さなホクロを見つけた時には目眩がした。ホの吐息が常の唇にあたる。あともう数ミリで唇が触れ合ってしまう、というところで目が覚めた常。慌てて周囲を見渡すも、そこは自分の部屋のソファーだった。夜の巡回を終え、自宅であるマンションへと戻っていたのだが、うっかりソファーで寝落ちしていたらしい。上半身を起こすと体に掛かっていた毛布がずり落ちる。「あ、起きた。ベッドで寝なね?」
4 days ago