藤井柊太歌集『パースペクティブ』現代短歌社
第一歌集。穏やかな絶望と些細な希望がないまぜになったような世界観が表現されている。【鉄道がまた運転を見合わせる グスコーブドリのように死ねたら】宮沢賢治作品にでてくるグスコーブドリの自己犠牲的死への憧れと、鉄道が運転を見合わせる理由とがオーバーラップする。【信仰は、誰のキャンバスもイーゼルに立てかけてあればそれは絵だと】ひとりひとりの生のかけがえなさ、というのは信仰であり信じられない者もいるということだろうか。ほか心に残る歌がたくさんある。あとがきも誠実で沁みる。栞文を鈴木ちはね、正岡豊、平岡直子が寄せている。2026年4月9日第1刷発行。 #読了
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