丙午(ひのえうま)

犼(こう) 中国の伝説の生物。 文献や地方伝承によって姿が変わり、吉祥獣にも妖異にもなりうる存在。 犬や獅子に似た獣形 とされることが多い。人を食べるといわれている。龍の子 とも言われるため、龍の特徴(鱗や角)を持つ描写もある。 ｢偃曝与談｣には、形は兔のようで両耳は長く、その尿をあびると血肉は腐りただれるといい、虎や獅子もこれを恐れるとある。また神仏の乗り物とされる霊獣ともある。

狻猊(さんげい)ｰ2 中国の伝説の生物で龍が生んだ9匹(竜生九子)の子供の1匹。形状は獅子に似ていて(同一視されることも)、1日に500里を走り、虎や豹をも食べるらしい。 煙や火を好み、それらを吸い込んで代わりに口から霧を吐き出す伝承から寺院の香炉や仏座の飾りになっていたりもする。 また｢竜生九子不成竜｣といって竜は9匹の子供達に恵まれたが誰も竜にはなれなかったという言葉もあり九子はそれぞれ異なる性質や特徴を持つ。 狻猊は竜と獅子の子。 以前狻猊は描いたんやけどサイズが違ったので改めて描いた。

椒図(しょうず) 中国の伝説の生物で竜が生んだ9匹(竜生九子)の子供の1匹。その姿は巻貝や螺のようで、普段は口を閉じているのを好む。他者や異物が巣穴に侵入することを非常に嫌う。故に、門扉の握り輪を咥えているという。 また｢竜生九子不成竜｣といって竜は9匹の子供達に恵まれたが誰も竜にはなれなかったという言葉もあり九子はそれぞれ異なる性質や特徴を持つ。 恐ろしい顔を持つという伝説もある。

饕餮(とうてつ) 中国の伝説の生物で竜が生んだ9匹(竜生九子)の子供の1匹。本来｢山海経｣などに登場する饕餮は貪欲な怪物で後世には四凶(悪徳の象徴)の一つ。 何でも食べる猛獣というイメージから転じて、魔を喰らうという考えが生まれ、後代には魔除けの意味を持つようになった。 また｢竜生九子不成竜｣といって竜は9匹の子供達に恵まれたが誰も竜にはなれなかったという言葉もあり九子はそれぞれ異なる性質や特徴を持つ。 山海経にある狍鴞(ほうきょう)が饕餮と言われていて、その姿は羊の体に人の顔を持ち、目は脇の下にあり、虎のような牙と人のような爪を持つ。鳴き声は赤ん坊のようとある。

蚣蝮(はか•ばしゃ•こうふく) 中国の伝説の生物で竜が生んだ9匹(竜生九子)の子供の1匹。蚣蝮は水を好む性質があり、｢吸水獣(きゅうすいじゅう)｣とも呼ばれ、水量を調節する力を持つとされている。口が大きく体内に大量の水を蓄えることができるため、建物の排水口にも多く用いられている。 また｢竜生九子不成竜｣といって竜は9匹の子供達に恵まれたが誰も竜にはなれなかったという言葉もあり九子はそれぞれ異なる性質や特徴を持つ。 姿形は創作です。 本来、頭部は龍に似ているが龍の頭よりもやや平たく、頭頂には一対の角があり、四本の脚、尻尾には龍の鱗が生えているらい。

螭吻(ちふん) 中国の伝説の生物で竜が生んだ9匹(竜生九子)の子供の1匹。遠くを見ることを好み、水を好む事から屋根の棟に置いて火災を防ぐとされる。また固いものを噛むのを好むとあり屋根の先端をしっかり噛んでいる。 また｢竜生九子不成竜｣といって竜は9匹の子供達に恵まれたが誰も竜にはなれなかったという言葉もあり九子はそれぞれ異なる性質や特徴を持つ。 螭吻は竜と魚の子。 日本の鯱鉾の原型とも。

贔屓(ひき・びし) 中国の伝説の生物で竜が生んだ9匹(竜生九子)の子供の1匹。重いものを背負うのを好み、歯があり、力が非常に強く、三つの山や五つの山岳をも運べると言われる。そのため古来石柱や石碑、土台、壁の上の装飾として使われ、瑞獣として吉祥の象徴とされてる。 また｢竜生九子不成竜｣といって竜は9匹の子供達に恵まれたが誰も竜にはなれなかったという言葉もあり九子はそれぞれ異なる性質や特徴を持つ。 蒲牢は竜と亀の子。

蒲牢(ほろう) 中国の伝説の生物で竜が生んだ9匹(竜生九子)の子供の1匹。龍子として貴いが、性格は臆病で特に鯨を恐れ、驚いたら大声で叫んで吠える声が大きい。 そのため、古代中国では鐘や鈴、太鼓などの楽器や鳴り物の装飾に用いられることがあった。特に寺院の大きな鐘には、蒲牢の形をした装飾が見られることが多い。 龍頭の原型か？ また｢竜生九子不成竜｣といって竜は9匹の子供達に恵まれたが誰も竜にはなれなかったという言葉もあり九子はそれぞれ異なる性質や特徴を持つ。 蒲牢は竜とヒキガエルの子。

狴犴(へいかん) 中国の伝説の生物で竜が生んだ9匹(竜生九子)の子供の1匹。憲章とも呼ばれ、虎に似ている。 正直、公正で不正や悪を嫌うとされ、正義を執行する存在として敬われている。 監獄の扉などの門の上部や、官庁の格子窓の装飾として用いられている。 また｢竜生九子不成竜｣といって竜は9匹の子供達に恵まれたが誰も竜にはなれなかったという言葉もあり九子はそれぞれ異なる性質や特徴を持つ。 狴犴は竜と老虎の子。

睚眦(がいさい) 中国の伝説の生物で龍が生んだ9匹(竜生九子)の子供の1匹。竜身豺(山犬)首で、性格は剛毅・勇敢で戦いが上手で、殺し合いを好む。 いつも口に宝剣をくわえて目を怒らせている。なので刀の環や剣の鯉口などに彫られている。 竜生九子は｢竜生九子不成竜｣といって竜は9匹の子供達に恵まれたが誰も竜にはなれなかったという意味もある。 睚眦は竜と山犬(狼?)の子。

狻猊(さんげい) 中国の伝説の生物で龍が生んだ9匹(竜生九子)の子供の1匹。形状は獅子に似ていて(同一視されることも)、1日に500里を走り、虎や豹をも食べるらしい。 煙や火を好み、それらを吸い込んで代わりに口から霧を吐き出す伝承から寺院の香炉や仏座の飾りになっていたりもする。 竜生九子は｢竜生九子不成竜｣といって竜は9匹の子供達に恵まれたが誰も竜にはなれなかったという意味もある。 狻猊は竜と獅子の子。

今年の抱負で9枚以上の絵を描くと書いたけど、さらにそこに描いた絵たちで蛇腹の作品集を作るを加え来年1月の個展で発表したい。 私的にはかなりハード。 とりあえずこの絵は今月中に完成させたい。

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。 今年の抱負は9枚以上の絵を描くです。

今年も作品を見ていただきましてありがとうございました。 年初めからの個展、10月のグループ展とがんばった1年でした。多くの方に心より感謝します。 来年もがんばって描いていきます。 どうぞよいお年をお過ごしください。 Oka Yuka

自己紹介 大阪在住の絵描きです。 コーヒーと透明水彩と色鉛筆とペンで妖怪っぽい生き物、ときどき神仏を描いています。 よろしくお願いします。 I am a painter living in Osaka, Japan, who draws creatures that look like Yokai, and sometimes gods and Buddha. I draw with coffee,transparent watercolors, colored pencils, and pens. Best regards. #自己紹介 #profile

鯰絵(なまずえ) 地震をおこす大鯰をタケミカヅチ神が押さえてる。 鯰絵を描こうと思っててやっと描けた。 地震がおこるのは仕方がない。 ただ震度7とかはやめてほしい。それなら震度2を10回ぐらいでお願いします！

今日から『物怪の幸い 祇園』展がはじまります。 三人三様の作品なのでお近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。 本日18日の14時～17時ぐらいまで在廊します。 zine.gallery

狸力(りりき) Lili 【山海経・南山経】 有兽焉、其状如豚、有距、其音如狗吠、其名曰狸力；见则其县多土功。 獣がいる。その形は豚のよう、蹴爪あり、その鳴き声は犬のよう、名は狸力という、その県では土木工事が多い。

玃如(かくじょ) Juérú 【山海経・西山経】 有兽焉、其状如鹿而白尾、马足人手而四角、名曰攫如。 獣がいる。その形は鹿のようで白い尾、馬の足・人の手・四本角。名は攫如という。 皐塗(こうと)の山に住む獣で肉には首の腫れをとる力があるとされる。

新作 畢方(ひっぽう) Bifang 【山海経・西山経】 有鸟焉，其状如鹤，一足，赤文青质而白喙，名曰毕方，其鸣自叫也，见则其邑有讹火。 鳥がいる。その形は鶴のようで、一足、赤い文様青い体白い嘴、名は畢方、鳴くときは自らの名を叫ぶ、これが現れると邑に不審火がおこる。 【山海経・海外南経】 毕方鸟在其东，青水西，其为鸟人面一脚。 畢方鳥はその東、青水の西にあり、その鳥は人面で一脚。 【東京賦】 毕方・老父神，如鸟，两足一翼，常衔火在人家作怪灾也 畢方・老父神、鳥の如く、両足一翼、常に火をくわえて人家に在り怪火を為す。

新作 獜(りん) Lín 【山海経・中山経】 有兽焉、其狀如犬、虎爪有甲、其名曰獜、善駚□、食者不風。 獣がいる。その形は犬のようで、虎の爪、鱗がある、その名は獜、よく飛び跳ね、食べると風痺病にならない。 □は⿱分牛 センザンコウのことらしいけど犬の形で虎の爪で鱗とあるのでなるべくセンザンコウは頭の中から消して山海橋に書かれているのに寄せたかったけど消えなかった。 センザンコウってかっこいい。

2018年の初め、突如私の中でお面ブームがやってきて何個か作った 三作目｢猪面｣ 辿々しく粗く素人感満載なところが気に入ってる

2018年の初め、突如私の中でお面ブームがやってきて何個か作った 二作目｢鶏面｣ 辿々しく粗く素人感満載なところが気に入ってる

2018年の初め、突如私の中でお面ブームがやってきて何個か作った 一作目｢兎面｣ 作り方がわからへんかったからめっちゃ検索して作った思い出 辿々しく粗く素人感満載なところが気に入ってる

過去絵 招福禰古末(しょうふくねこま) 招き猫です 禰古末とは猫の古語です 猫はかわいい

そうかアダルトコンテンツになってしまうのか 初めてでビックリしたわ

過去絵 橋姫(はしひめ) 橋姫は境の神という。 宇治橋の他にも近江の瀬田橋、摂津の長柄橋にも祀られているとか。 宇治の橋姫は嫉妬深く夫に捨てられてた女が貴船明神に祈って宇治川に浸かり鬼女になった。 今昔画図続百鬼(こんじゃくがずぞくひゃっき)鳥山石燕

過去絵 長壁(おさかべ) 姫路城の天守に棲んでいるとされる妖怪。 於佐賀部狐(おさかべぎつね)という妖狐らしい。 今昔画図続百鬼(こんじゃくがずぞくひゃっき)鳥山石燕

過去絵 犬神・白児(いぬがみ・しらちご) 憑き物です。 憑き物とは人（や土地）に憑いて災いをなすもの。 管狐(くだぎつね)・オサキ狐なんかが有名ではないでしょうか。 中部地方の一部では人間の生き霊なんかを憑かせるってこともあるらしいです。 犬神は西日本に多く憑き物筋の家系もあるらしいです。 画図百鬼夜行の犬神・白児に説明(解説？)は書かれていません。 犬神と一緒に描かれている白児も謎です。 いろいろな説があるみたいです。 画図百鬼夜行(がずひゃっきやぎょう)鳥山石燕

過去絵 腹話術 ある日鉛筆だけで絵を仕上げたいと思ったときの絵。

過去絵 面霊気(めんれいき) 面の妖怪(付喪神) 泰河勝(はたのかわかつ)は猿楽の始祖との説があります。 聖徳太子が秦河勝に六十六番の神楽に使うため六十六の面を作らせたという伝説がありす。 背景は摩多羅神(またらしん)と景教徒(イメージ) 泰河勝といえば広隆寺。 広隆寺の祭りで牛祭という奇祭がありまして摩多羅神の仮面をかぶり変な服装で牛に乗って寺内を一巡し、国家安穏・五穀豊穣・悪病退散の祭文を読むというものですがよくわからない祭りです。 摩多羅神がどういった神様かいまいちよくわからないのですが摩多羅神＝泰河勝という話もあります。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 鳴釜(なりかま) 釜の妖怪(付喪神) 鳴釜が好きなのでまあまあ描いています。四角のでも描きました。 鳴釜といえば吉備津神社の鳴釜神事。 なので背景は吉備津彦命に首をはねられた温羅(うら)です。 なり釜の手前にいてるのは｢釜蓋｣です。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 琵琶牧々(びわぼくぼく) 琵琶の妖怪(付喪神) 室町時代とかの百鬼夜行絵巻には琵琶の妖怪（棘琵琶）は蓑着姿で琴の妖怪を引っ張っています。 鳥山石燕が描いた琵琶牧々は百鬼夜行絵図を参考にしているとか。 鳥山石燕は(たぶん)琵琶法師からのイメージも含め琵琶牧々は座頭姿みたいな感じです。 琵琶法師は後に盲僧琵琶と平家琵琶に別れるらしい。 とくればやっぱり「耳なし芳一」が思い浮かんだので背景に平家の亡霊、袍からは平家の家紋のアゲハチョウを飛ばしてみました。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 アマビヱ(あまびえ) 1846年5月に現在の熊本県にあたる備後国海上に出現したとされる妖。 6年間は豊作になるけど同時に疫病も流行るから私(アマビエ)の絵を描いて人々に見せよっていう予言をしたとか。 新型コロナでアマビエが流行ったときに便乗して描いた 肥後国海中え毎夜光物出ル所之役人行 見るニづの如く者現ス私ハ海中ニ住アマビヱト申 者也当年より六ヶ年之間諸国豊作也併 病流行早々私シ写シ人々二見せ候得と 申て海中へ入けり右ハ写シ役人より江戸え 申来ル写也 弘化三年四月中旬

過去絵 禅釜尚(ぜんふしょう) 茶釜の妖怪(付喪神) 槍毛長(やりけちょう)・虎隠良(こいんりょう)と共に描かれているんですが関連性は不明。 解説文にはお茶をたてるというのは静寂なことで陰気なものやから怪異もありうるんやない、文福茶釜もそうでしょ知らんけどみたいなことが書かれている。 どうじっくり見ても虎隠良の顔がよくわからへんから禅釜尚だけ描いて終わった。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 鈴彦姫(すずひこひめ) 神楽鈴(かぐらすず)の妖怪(付喪神) 神楽鈴とは巫女が神楽を舞うときに用いる鈴です。 解説文を見ると天岩戸に隠れた天照大神を引き出すために舞ったアメノウズメ神について書かれていますが(wikiにもあるけど)アメノウズメ神は鈴を使用していない。 鈴は魔除けや神様を呼ぶ効果があるのでアメノウズメ神が天照大神を引き出すと掛かっているのではという説があるとかないとか。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 長冠(おさこうぶり) 冠(巻纓冠(けんえいのかん))の妖怪(付喪神) 冠は宮中に出入りする官人の公式のかぶり物です。 解説文にある｢東都の城門｣とは後漢書(中国の歴史書)にある王莽(もうおう)に仕えることが正しくないと逢萌(ほうぼう)が官職を辞め自分の冠を東都の城門に掛けて去った故事から長冠はそのような立派な人とは反対に保身のために冠を手放さない佞人(ねいじん：媚びへつらう人)の冠の妖怪ではなかろうか。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 角盥漱(つのはんぞう) 角盥(つのだらい)の妖怪(付喪神) 角盥とは手や顔を洗う洗面道具みたいな物で漆塗りで左右にツノのような突起物がついています。 小野小町伝説に｢草子洗(そうしあらい)｣ってのがあって、大伴黒主が小野小町の歌を盗んで自分の歌とした際に小野小町が自分の歌と証明するため歌の書かれた紙を角盥で洗って大伴黒主の罪を暴くってのを鳥山石燕が参考にして創作した妖怪やといわれています。 角盥の底の部分が鼻に見えるのがどうしても嫌で勝手に変更したら角盥感が全くなくなるという。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 幣六(へいろく) 御幣の妖怪(付喪神) 御幣とは神祭用具の一つで紙または布を切り、細長い木にはさんで垂らしたものです。 水木しげる大先生はご神託だと称してデマを流して人々を混乱に陥れる妖怪と解説している。 誤解を招いたり、不快感を与えたりする言葉をご神託として流して慌てふためく様を眺めてはキャッキャしてるんかな？ 知らんけど。 つまりみんなに語弊を与えてるってこと？ 語弊 (御幣)だけに…どっとはらい。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 沓頬(くつつら) 沓(靴)と冠のの妖怪(付喪神) 中国の話で畑の瓜を食べてしまう妖怪がいたので霊隠寺から貰った｢李下不正冠｣という霊符(？)を置いてたら食べられることはなくなったという話があります。 絵自体は百鬼夜行絵巻に描かれている浅沓を乗っけたヤツがモデルになっているとか。 ちなみに私は河鍋暁斎の｢暁斎百鬼画談｣をモデルにしました。 中国の諺に｢瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず｣ってのがあって(霊符に書いてた文字は後半部分)瓜畑で靴を履き直すと瓜泥棒に間違わられスモモの木の下で冠をかぶり直せばスモモ泥棒に間違われる。 つまり疑われるような行動はするなよ！ってなことです。

過去絵 ばけの皮衣(ばけのかわごろも) 多分｢皮衣｣の妖怪(付喪神) 化けの皮とは｢真相・素性・秘密などを包みかくしている外見｣ ここでは化けの皮を剥がした中身は妖狐ですってことやと思います。 中国の「西陽雑俎」に狐はドクロを頭にいただき北斗を拝しドクロが落ちなければ人に化すとあります。 モノノ怪である狐は陰の気を纏っているので陽の気を補うため女性に化けて男性の精気を奪うとか。 ドクロ以外にも藻草を被るってのがあるらしい。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 髪鬼(かみおに) 毛髪の妖怪(付喪神) 身体髪膚は体全体を表していまして孝経に｢身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり｣とあります (意味：人の身体はすべて父母から恵まれたものであるから、傷つけないようにするのが孝行の始まりです) 鳥山石燕はここからイメージしたのかわかりませんが父母の遺体を汚した罪でこのような苦しむ姿になる…みたいなことを言っているのか？ 恨みが髪の毛に憑いて切っても切っても生え続けるという 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 鳴釜(なりかま) 釜の妖怪(付喪神) 鳥山石燕は百器徒然袋で白沢避怪図(中国の妖怪がいっぱい書かれてる本？)に釜から鳴き声が聞こえるんやけどもこれは斂女(れんじょ)という鬼でこの鬼の名前を呼ぶと怪はなくなる…と夢の中で考えた(多分こんな訳)と書いています。 鳥山石燕は百器徒然袋の解説の最後の部分に｢夢のうちにおもひぬ｣｢夢の中におもひぬ｣｢夢心に思ひぬ｣など書かれているのが多く、上手く言えないけどふんわり感が出てて素敵やと思います。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 如意自在(にょいじざい) 如意の妖怪(付喪神) 如意とは僧が読経や説法の際などに手に持つ仏具の一種です。 元々は「孫の手」みたいなもので想像通り背中を掻くなどのために用いました。 鳥山石燕も解説で手が届かない痒いところを自在に掻くことのできるモノが妖怪化したんじゃない…ってなことを書いています。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 木魚達磨(もくぎょだるま) 木魚の妖怪(付喪神) 魚は目を開けて寝るので不眠の生き物やと言われていたそうです。 修行中に木魚を鳴らすのは読経のリズムを整えるのと眠気覚ましのためでもあるとか。 禅宗・天台宗・浄土宗で用いられます。 達磨はあのダルマの元になった人で中国禅宗の開祖と言われています。 7年間（9年間？）不眠の苦行を成し遂げたことからこちらも不眠の象徴。 眠らない物の連想として鳥山石燕が創作した妖怪やとか。 百器徒然袋(ひゃっきつれづれぶくろ)鳥山石燕

過去絵 神様カード ｢玖 高尚な標(こうしょうなしるべ)｣ 2017年 思金神(おもいかねのかみ) 思金神とは数多の思慮を兼ね備える神(知恵者)という意味です。 顔は智慧の象徴であるフクロウです。 思慮深い・知恵者というのはどうしても老人のイメージが強いのですが、それはきっと人生経験が豊富やからやと思います。 国譲りでは思い通りにはいかない策もあったりもしましたが完璧ではないところがいいと思います。

新作 麒麟(きりん) 2024年 ｢麒、麒麟、仁獣也。麋身、牛尾、一角｣(説文解字) 麒、麒麟は仁獣である。身体はナレシカ(大鹿・トナカイ？)で牛の尻尾、１本のツノがある。

過去絵 神様カード ｢捌 敢然たる舞姫(かんぜんたるまいひめ)｣ 2017年 天鈿女命(あめのうずめのみこと) 日本神話において天孫降臨の際に猿田彦神と対応し夫婦となりニニギ尊から猿田彦の名を賜って｢猿女(さるめ)｣と名乗るようになったことから猿面をつけています。 天鈿女命は天照大神と高木神から｢女性でか弱いけれども気後れしない(勝気)神｣と言われるほど頼もしい女神です。 敢然とは｢思い切って行う様｣で神話における天鈿女命の性格を表しています。 私的には天鈿女命は味方ならいいけど敵なら嫌やなという印象です。

過去絵 神様カード ｢漆 先駆的衝動(せんくてきしょうどう)｣ 2017年 武甕槌神(たけみかづちのかみ) 国譲りでのタケミカヅチ神ではなく鹿島から奈良県の御蓋山(春日)への勧請のイメージです。 タケミカヅチ神は雷神ですが軍神も兼ね備えています。 頭の回転が良く目的のためなら手段を選ばないイメージです。 先駆とは他に先がけて物事をすること(人)をいいます。 神鹿を従えて前へ進んでいただきたい！