終電さんが「虚弱」にまつわるエッセイ本を出すにあたってやはり終電さんの中の「強い」側面に難癖をつけられていて(「本当に虚弱な人は本を出せない」、「本当の虚弱は学歴がない」など)、終電さんが不憫だしなにより弱さのある人間同士で嫉妬して足引っ張りあって苦しむの自分らですやんという悲しい気持ちになるのだが、私もうつ病生活をして文章を書くにあたってこのような集団的な力動に予防線を張っているところがあって、私の場合は弱者性を等閑視して「あくまで医者です」という強者性から書くことで弱者性を競うことを振り切るマチズモ的苦しさがあり、かといって弱者性を競うのも別の虚しい苦しさがあって、非常に苦しい苦しい……。
28 days ago