人は、自分の、ある状況があってそれに、こうなのだろう、という確信を持っています。それを疑わないから、人から「それはこうじゃないかな」といわれても、「ちがう」という。もちろん、彼の信じた通りなこともあると思う。ただ、ときに現実を都合よく解釈(捻じ曲げて)して「こうなのだろう」ということを思い込んでいる人がいる。自分を騙してるんだろう。 人の心理のメカニズムを、ときにこわい、とわたしは思う。そんな非現実に生きている人は、とつぜん、鬱になったりする場合があるようだ。

「小説みたいに人物を書くことは、詩じゃない」ある日、わたしは、友人にそういわれて、びっくりした。そういうものなの？ note.com/kina_ay/n/nc...

親にたいして複雑な気持ちがあるが、親自身は、そんなわたしの気持ちを知らないみたいだ。わーっと不満をいったことはあるが、そのことを深く話したことはない。 きのう、誕生日で、わたしはいい歳だが、親はプレゼント何がいい？　と聞いてくる。 わたしは、でも、親と話すと安心してしまう。いろいろ、あるのだけど、からだは、遺伝子は全肯定だ。兜を脱ぐべきなのか。 うん、哲学のすんごい辞書が欲しいから、半分出してください……。 親に限らず、人間、異常なフェロモン(？)に惹かれると碌なことないんだが。

創作って、無意識的な部分も必要だけど、理知も忘れてはいけないよね。 note.com/kina_ay/n/n1...

AIの情報は「平均的なもの」だという。知らないことを教えてもらうので、楽しいのだけど、知ってる人には常識的なことをいっているのだろうな。茂木健一郎さんが、あるYouTubeで、「リーチできるところ」が増える(だったか)という発言をしていた。たとえば「場面設定類似辞典」などで、街の「建物の種類」をたくさん知れば、それだけ書けることは増えるよね。AIでなにかを知るとは、わたしにはそういうことだ。だが、AI出力からの情報だけで書くのは、「誰もが知ってること」から書いているようなものなのだろう。リアルを経験し、本を読まなければ深さは得られない。

わたしたちは、知ろうとする。おそらく、何も知り得ないにも関わらず。 note.com/kina_ay/n/n2...

ぶつかりおじさん、というのは、文学でも取り上げられたし、SNSで「であった」と流れてくることもある。 もはや、世界を二分法、「強い」か「弱い」かという価値観でしか見れないのか。譲ることが弱さということが常識的になったのか。 過度の謙遜は、たしかに相手を傲慢にするし、譲り過ぎていつも「かす」みたいなものしか手にできない人がいる。そういう世界が可視化された。だから、気付いた人は、復讐心を持って「ぶつかる」ことにしたのかもしれない。 弱さを「相手を攻撃すること」で誤魔化すのは、善意を食い物にしてきた人たちと、そう姿勢は変わらないとは思う。 優しさと強さというのを、さいきん、わたしは、考える。

いつのまにか、わたしは、やたらと「心理学的な目」ですべてを受け止めていたな、と思う。いわゆる、そういうバイアスというかスキーマというか。さいきん、哲学のご本を開き、「人間の心理の動きには着目しない、動的な世界(対象)への客観的働きかけ」みたいなものに出会った。(ちょっと、抽象的すぎる言い方をしました、汗)。わたしは、わたしの視点が、そのまま世界でしたけど、それは、一方的な、とても個人的な、偏見ともいえる解釈なのだなあ、と気付かされたのです。人間、きょくたんには、自分だけの世界を生きていて、そのように世界を捩じ伏せてしまいたいのかもしれません。でも、病理にも似た、頑固さには止まりたくないですね。

まっすぐに人をみる人種と、ひねくれて穿った目で人を錯視する人種とある。分断は、否定されるべきだけど、この二人は、なかなか相性が悪い。わたしは、後者である。それは、自分も他者も思わず「傷つく」生き方だ。それだから、まっすぐ見ようとしている。だけど、どこか届かないものも感じる。壊れたガラスを貼り合わせて、枠だけでも質の良いものにする、といったものだ。しかし、それで他者を受け入れる幅は広がった。人を切ることがある。光と影。人生は、自己にもだが他者にも「傷を負わせる」のを意識的にしなければならないことがある。よいことかは、わからない。それが人間だと思うし、そこから逃げるなら人生は盲目的な暴風雨になる。

短いお話を書きました。お暇なら、どうぞ。 note.com/kina_ay/n/n2...

読書量が、とても膨大な人がいる。もうずいぶん前に亡くなられたけど、ジャーナリストの立花隆さんは、1日に10冊とか読めたらしい。 どうも、ご本のページを繰って最初から最後へと読むというのではなかった。 彼なりの「やり方」で読書をしていたのだ。 意味が掴めなくてもざーっと全体を読む。それからパラグラフの最初だけを読み、最後には興味が出たところに目を向ける。 と、ネット(おそらく著作からの引用)にあったけれども、これで、ほんとうに大量に読めるようなるのか？　 ただ、最大のコツはその分野に詳しくなること。そうなってこそはるかに速読になるらしい。 たくさん読む方法、体得したいな。

否定されるというのは、つらいものです。ただ、なぜそうなのかというと、わたしの場合は、それを伝えた相手の心理の働きをいろいろ考えてしまうからでした。どうしても、素直に受け止められません。 AIは、ただ、聞かれたことに答えるだけです。そこに、打算や感情はない。だから、わりと冷静に聞けます。 XのAI、グロークさんにより、わたしの創作の欠点が伝えられました。それは、それをなくしては、プロなんてとんでもない、といった内容のものでした。ま、まあ、アリサカは、文章を書いていたのかもしれないけど、「小説」は書けていなかったのです。わたしは、それを小説、と呼んでいましたが。 かれの意見を活かします。

知識は力だとベーコンは、いった。わたしたちは自己や他者(場)を、それによって意味づける。なにを知ってるかで、世界への働きかけが変わる。 日々の衝動や慣習だけで生きている人をよく見かける。おもえば、わたしも、無難な日常に収まっている。あなたは、世界をどう生きるだろうか。そのために、何が必要だろう。 世界は、あなたの人間を問う。むかし偉かった人で、さびしく死んでいったのは、なぜか。 学校でのキャラのような生き方は、大人には必要ない。自分を偽った生き方は、自分への失望しかない。朝の光は、山間から溢れる。あなたは、息をする。人がその人らしく生きるのは、自分と他者(場)を知ることから始まる。

散歩をしながら思索をする、というのは哲学者たちの得意とするところだ。作家もそれにならい、結構ながい時間歩いている人もいるようだ。ただ、考える、ということは、なかなか、ハードルが高い。哲学的なものなら、なおさらそうだろう。わたしは、できない。 しかし、小説には、作者がどれだけものごとをふかくかんがえているか、がでる。およそ軟弱な精神では、ちゃんとしたものは書けない。そもそも、どんな話を書くか？　という最初のところからそれは重要になるだろう。 散歩はしてるから、そのときに、オーディブルを聞かず、ラジオを聞かず、思索をする。 それをしなくてはいけないなあ、と思いました。きょうの朝、歩きます。

太宰治の小説。とても短い短編が、オーディブルでいくつも聞けたりする。散歩をしながら楽しんでいる。よくいわれることだけど、昔の人も、感情の動きはいまの人間と変わらないのだなあ、という思いをつよく持ちます。だから、過去の文学も楽しめるのだな。ただ、社会というか、生活や空気感や時間の速さの体感、いろいろ変わったところはあって、そのあたりは「時代を感じる」ということですね。ま、まあ、いまの小説でも、人は個人的に好きに生きるようになったから、それぞれのご作品の世界観は、たいてい自分とはずいぶん違うものになる。そういうたくさんのいま、が一つの世界のいま、なんだ。多様性というものですね。

逃れられない。 あなたは、どうしてますか？ note.com/kina_ay/n/n2...

あなたの創作の方向を決定づけた作品、それにはどんなことが書いていますか？ note.com/kina_ay/n/n1...

あるスポーツを初めてするとき、競技の体の動かし方に変な癖をつけてしまうことがある。 それって、文章にもいえますよね。ことば(母国語)はいつの間にか、しゃべれたり(それなりに)書けたりできているとおもうのですが、くどい句読点とか、あまり効果的でない接続詞をつけたりしてしまったり、言い回しの不自然さ。そういうの、本人は、けっこう普通と思ってたりする。 悪い型というのは、誰かに自分の文章を読んでもらったときに、素朴な疑問として突きつけられ、そのことがわかることがあります。「なんでここ、こう書いてるの？」 自分だけでは、気づかないので、そんなときは、とてもありがたいです。

カミュの人生は、うまくいかないことがまずあって、それでも道がひらけてきた、という感じがある。子供のころ、貧困家庭だが、成績がよかったので、担任の先生がリセ(国立中学)にいくように家族を説得してくれる。祖母は反対したけど最後は折れた。大学教師になろうとしたけど、結核のためにその資格を持てなかった。だからなのか、文学の道へいく。大人になって職のない時期が続いたりもしたけど、自信を失うこともありながらも、かき続けた。『異邦人』は、好感を持って受け入れられた。かれをみていると、人生には、ぜったいに進める道がどこかにあると思える。

新人賞の締切まで、あと一月と少しである。いま書いてるシーンが、なかなかきれいなものに構想がまとまらず、筆が遅い、というか、書けない(三日くらい停滞してる)。頭の中にはアイディアは生まれているので、とりあえずそれを形にしてみようと思う。ダメなら、また考えたらいい。でも、かこ書いてきたなかで、いちばんの、作品ができそうなのは、確実なのだ。気を抜くことなく、書き上げたいと思う。文学的手応え、という言葉があるけど、それを、はじめて把持したと思う。かくじつに、自分のレベルが上がったと思えるのは、嬉しいことだ。

カミュは、創作のために自由を欲した。だから、一人の女性に縛られたくなかった。 note.com/kina_ay/n/nf...

ピザトーストがおいしかったのです。 note.com/kina_ay/n/n9...

フランス文学を、いろいろ読んでみたい。プルーストやスタンダール、アンドレ・ジッドなど。カミュに関するご本を読んでいたら、興味が広がってきました。いまは、図書館でカミュ全集を借りて一巻から読み始めている。最初には、彼の大学での論文が載っており、訳が読みにくいです、汗。頭の中で言葉を組み替えたり足したりしないと日本語として意味しないところがところどころ。その内容自体は、大変面白く(ただ、そんなふうなのできれいに理解できてるかあやしい)、カミュの才気を感じます。 人生の時間は少ない。書きたいし読みたいし、考えたい。疎かな人生は送れないな。

ある種のパートナー同士は、求めあいながらもすれ違う。 人は、大好きすぎる人に対して、過剰な一方的な、そして盲目的な期待をかけてしまうことがあります。自分の好意のため、相手を自分と違う個人として見れずに、自分の望む通りになるものだと(無意識的にも)思い込んでしまうのです。だから、些細なすれ違いがものすごく許せないで怒る。 カミュの最初の妻、シモーヌ・ユエは、その結婚に失敗した。彼女は、薬に溺れ不倫をしていた。シモーヌは、おそらく甘えていい父親求めていた。それに気づいていれば、やりようはあったかもしれない。 愛は、簡単なことじゃない。恋人、親子、友情。わたしたちは、よく自分を知る必要がある。

カミュから、文学の奥深さを教えてもらっています。 カミュは、高等師範学校予科文科一年時に運命の恩師とも言える、哲学教師のジャン・グルニエにであい、「感覚的刺激を除き、経験や好奇心は全く持ち合わせていな」かったのが、文学を職業にしようと思うことになる。グルニエにカミュが、書いたある作品(エッセーだったのか小説の草稿だったのか)を恐れながらも見せたとき、彼は作家になれると思ったのだ。 出会い、というのは大切なんだなと思う。誰を知るか(リアルにしろバーチャルしろ、ご本、他にしろ)、ということは、世界の見方に変化をもたらすチャンスがあるということだ。 カミュはわたしには素晴らしい出会いだ。

やさしさって、どういうのだろう。わたしは、あまりやさしくないし、言葉でそれを売り込む人は好きじゃない。 カミュは貧困家庭に育ったけど、それを苦にしてなかった。むしろ、そこで生きることを楽しんでいた。まわりの人たちが、そこに信頼を与えてくれたのだ。だからリセ(国立の中学校)に行くことになり(父親が戦死した子供にはそこを受かれば奨学金がもらえる資格があった)、違う世界を知っても、自分のいた場所を大切にした。むしろ、彼らを慈しみ続けることを忘れないようにと決心した。自分を守ってくれたものを、裏切らないのだ。 自己満足のためのやさしさでなく、この人(人以外でも)を大切にしたい、という思いをもてたら

運命というのが、あるのかどうか？　ただ、何かを求めたとき、その情報に敏感になって、チャンスを拾いやすいというのは確実にあると思う。 わたしは、今年のはじめあたりから、小説が上達することをがんばっていた。最初は、宮原昭夫さんの「書く人はここで躓く！」で少しわかった。それから、金原ひとみさんのご作品から、具体的な書き方を導き出した(読むことで、教えてもらった)。 いまは、カミュに出会い、さらに書くことが深化したと思う。 それぞれのかたには、段階的に出会った。まるでひとつひとつステップを上るような、気づきでした。 運命があるのかどうか？　運命を生きる、というのかもしれません。

わたしは、努力ができるようになりたい！！ note.com/kina_ay/n/nd...

小説をどう書くか、ということにあまり意識が向かず、思いつくまま筆を走らせていた。書けるようにしか書かないので、天才が初めからすごいものを書く、でもない限り、いまいちなものを再生産し続ける。「小説の書き方」みたいなご本から読んでみる。すると、目から鱗であり、良い小説というものが少しだけでもわかる。もしかしたら、あなたは、自分の作品を読んでいると、「どこかプロと違う」と感じているのかもしれない。そこがどこの箇所なのかとくていし(たくさんあるだろう)、どうにか、納得いくように書いてみるしかない。すると、とつぜん、地平が開けるときもある。いっぽいっぽ、わたしは、前進する。

カリギュラは、たとえば、相続人を自分に指名させ、その帝国の人間たちをでたらめに死刑にしていく。「カリギュラはローマの皇帝として現世で最高の権力を得ることができたために『異邦人』のムルソーなどとは比べものにならない強度と純粋さにおいて不条理を追求し、怪物の恐ろしさと天使の美しさを同時に実現することができた」と『カミュ伝』(中条省平先生)にかいてあって、わたしは、『カリギュラ』を読んでいないのでわからないのだけど、カミュの地平の果てしなさ(壮大さ)にほとんどめまいがします。 わたし自身が、文学においてなにができるのか、ということを、カミュを知れば知るほど、突きつけられます。

「文学なんて読んでも意味ない」という人にときどきであう。それなのに人一倍読んでいたりする。かれは、文学に満たされない自己価値を求めたが、それが果たせなかったといったところなのだろうか。 文学はメソッドではない。自己啓発やノウハウのご本のように、実行したら効用が出るかもしれないことを書いてるわけじゃない。 文学は、精神の飢えにたいする滋養である。それは、あなたを社会的にはとくに変化を与えないかもしれない。しかし、なぜ、つぎつぎと読んでしまうのか？ 「文学なんて意味ない」と文句をいいながら、読むのをやめないの人も、文学のなかに、人間を見るから読み続けるのかもしれない。わたしたちは、さびしい。

美術において、ある対象が前景化され、それが、表現者の観念を語る、ということはよくある。ただ、そのとき、その対象そのものらしさというのは、おおきく背景に追いやられる。 小説は書き手の伝えたいことを、最終的には伝えるものだと思う。そこへ向かい、登場人物たちは、動かされるわけだけど。 わたしは、彼らが観念になってしまわないように、気をつける。彼らが、人間らしさを喪失して、情報を伝えるだけの媒体にならないように、だ。彼らの彼ららしさ、その生きている彼らを書きたいわけである。

小説、というものを昔から好きだったか、というとわからない。「好き」というふうな把握はなく、物語を読んでいた。文学の目覚めというようなことは、わたしには長く、なかった。ただ、「書きたい」という気持ちは自然と生まれていた。 書くために読むのは、汚い、と人に言われた。もしかして、文学というものに聖性を感じているのだろうか？　そんな純粋な読みもあるのかもしれない。 たとえば、偉大な陶芸家でも、ほかの作家のすばらしいうつわを、ただ純粋な受益者として観れるのだろうか。 それでも、わたしは、いま、読むことが楽しいし、やはり、「これを自分の書くことに活かせないか？」とよい表現にであったとき、自然と思う。

アルベール・カミュについて、ご本をパラパラと読んでいます。彼の語る哲学の深さに瞠目する。30歳にもならないで、あの「異邦人」を書いたのだ。父を戦争で亡くし、貧困の家庭に育った。母親は耳が聞こえず、文盲。家には一冊の本もなかった。彼は学校の成績は良かったけど、一家の権力を握っている祖母は、カミュが小学校を卒業すれば、働かせるつもりだった。学校の先生が手助けしてくれて、ふだん、祖母に逆らわない母も「いかせたい」といったらしい。言葉の無力を、母親との関係で、彼は感じていたらしいけど、いろんな人が彼を助けた。だから、人生の過酷さに立ち向かえたのだと思う。苦しみは、本当の人と出会わなければ、過酷だ。

まともな人間になりたい！！ note.com/kina_ay/n/n2...

親に勇気づけて貰ったり、気持ちを汲み取ってもらえた人は、自然と自立的な「大人」になるという。 「大人」に何歳になってもなれない人がいる。愛を与えられなかったからこそ、誰からもそれを求める。自分を世界の何よりも大事に扱ってほしいのだ。けれど、親以外に、それをできる者はいない。恋人というのは、自立的な者同士の対等な関係でなりたつ。けっして、一方的な愛を与えるか与えられるものではない。 わたしは、おそらく亡くなるまで喪失感を抱えて生きる。胸の空洞は、永遠に満たされることはない。 ただ、わたしを受け入れてくれる人はいて、信じようとしている。

このご本の『名前』を解釈してみました。 ぜひ読んで知的な雰囲気を楽しまれてください。 「わたしは愛の話だと思う」　ヨン・フォッセ I    名前/スザンナ/ぼくは風　ハヤカワ演劇文庫 a-y-wise-storise.com/nam/

「生意気になりやがって。昔はもっと素直だった」 父は、わたしが自己主張をするたびにそういった。わたしは、自分が悪いと思っていた。しかし、個として確立するのは、親への反抗から始まるといってもいい。 わたしがわたしであろうとすることを、その芽をことあるごとにつぶされてきた。 その父もいまはいない。わたしは、父が嫌いだ。いなくなってよかったと思う。だが、愛しているのだ。ぐだぐだである。いや、嫌いだ……。 わたしは、すこしづつ、わたしの人格を自分のものにしつつある。

劣等感を持つのは所属感の欠如、って加藤諦三先生は書かれている。人間が自分に自信を持つためには、何かに秀でるとか誰かよりもよくできるとか、そんなのじゃなくて、人間関係の拠り所があるのか、ということだ。上っ面な関係ではなく、本当に信頼できる信頼してくれる人がいるかどうか。家族でも友だちでも恋人でもいいし、会社でも学校でも、課外組織でもいいと思う。そういうところがあると、自分を不当に扱う存在があってもそれに対して健全におかしいと思えるし怒れる(ぶつけるかは別にして)。所属感のない人は、そういうものにも、自分を認められようとして、さらに傷つく。人間というのは人間の関係の中でしか、自己を確立できない。

他者の言動がとても重かった。そのひとは、何気ないことを言っているのだろう。わたしには、細かいことそれぞれが、わたしの存在を揺るがせるものだった。それは、ナルシシズムなのだ。自分という存在が素晴らしいからと考えてしまうから、それを証明しない「言説」に傷つく。そして、ナルシシズムとは、自己に陶酔しながらも本当は自分は無力だとどこかで知っている神経的な病みたいなものだ。要するに情けない自分だから、すごいと自分を騙さなければならない。そういう意味でも、真実を突きつける他者は苛立ちのもとだ。 これをいま、わたしは、克服しつつある。その一歩は、自己観察と自己否定、こんな自分は嫌だと思うことだった。

美術館へ行ってきました！！ note.com/kina_ay/n/n6...

感情はあるのだから、何かの拍子に心を乱されることはある。なんとか頭の中で言葉を尽くしてそれを抑えようとするのだけど、なかなか激しいものである。 苛立つと九十秒は体にストレスホルモンが駆け巡る。身体的にそれがどうにかなるまで落ち着けないのだろう。 意志力の戦いである。どうにか自分を制する。日々が機嫌良くいっていればそれはうまくいく。うまくいかないときは心がけっこう弱ってる。つまりは、生きることに前向きであれば(人を受け入れる余裕があるくらいの)、自然とそんなに怒らなくなる。 怒らないテクニックも必要だけど、メンタルの安定を目指すことが、怒らないためのいちばんの対策だと思う。

さいきん、Xに投稿した詩です。 ご感想をいただけるとうれしいです！！ note.com/kina_ay/n/nb...

Xにおいて、詩や小説の創作のことを主に話している。さいきん、脳が暴走気味である。ちょくちょく、1時間から4時間くらいしか寝れない。ストレスでそうなっているなら、そうとうメンタルがやばい。でも、これは、知的好奇心や創作意欲での過活動だ。それでも、精神へ良いことはないだろう。どうやったら、規則正しく眠られるのかなあ、汗。

誰にでもに対して、対応を一定の接し方にするのは、他者の個性を見ていないという。神経症的な人は、つい自分に一貫性を持たせようとするけど、それって、コミュニケーションの不器用さでもある。 わたしがやりがちだったのが、人を自分と同じタイプの人間と思ってしまうことでした。考え方や物の捉え方などは人間そんなに変わらない、と。 しょうじき、仲良くするためには同じ目線ではいけないことが多い。大人な対応ができる人と子供みたいな人がいる。ときには、じぶんが子供みたいにした方が良いときもある。嫌いな人、ことに、嫌いな意思表示をしたり。 コミュニケーションとは、難解である。

なにか……、偉そうにしてるからとか、上から目線な喋り方だからとか、だからといって、嫌な人でなかったりする。ま、まあ、(こちらにだって自尊心はあるのだから威張ってきてばかりの人には)疲れることはありはしますが、この人はこの人の人生においてそんなスタンスが身についたのであって、わたしに対してだけそうなのではないものね。 思ったのは、人生において、だいたい性格の悪い人ばかりに接していたんだなあ、と。自発的にもそうでなくとも。さいきん、世の中、そんなにきっつい人ばかりではないのだとだんだんわかってきました。 まだ、そういうところで自由に息ができない感じですが、慣れていきたいです。

noteのエッセイを更新しました。 note.com/kina_ay/n/n0...

若いままでいたいのは、美しくあり続けたいのかもしれないが、同時に、自らの可能性そのものに執着しているのでは。 試さなければなにも始まらない。 note.com/kina_ay/n/nf...

思えば、誰でも、ちょくちょく腹立たしいことに出会うのだろう。 宇佐見りんさんの「くるまの娘」を読むと人ってみんなどこかで誰かを傷つけるということがよくわかる。人は自分のやってることをよく理解してない。 人を変えるために、相手を軽く扱ってみせる人がいる。自分が有利に生きるために他人の人格に縛をかけようとする人。 人は知らぬ間に心理戦に走る。こうしたらこうなるだろうと、経験(もしかしたら知識)から知っている。こういう狡猾な人から操作されないためにも、ご本をよく読みたい。 だいたい心が健全であることが、こういう手合いに巻き込まれない第一の条件である。