プリキュアショーを観て、プリキュアに黙って課金して精神の平和を保つプリキュア紳士たちのことを少し尊敬するようにもなった。人生が過酷であり、自分が資本主義に操作されていることも引き受けつつ、自分が選び得る最良のセラピーを選んでいるというか。置かれた場所で咲くみたいな。 観客ごと表現の文脈に配置されているというのがけっこう自分には新鮮だったな。

欲望の構造を分析することで高額商品の購入を思いとどまった。

プリキュアショー、悪役が闇落ちした氷河期世代のオタクみたいな設定で、その悪役がプリキュアに「理想を忘れるな、正気を保て！」って言われてボコボコにされつつ、幼児たちに「頑張ってー」と言われてるのを氷河期世代っぽい一人客と隣り合いながら観るという不思議な演劇空間だった。 一見、氷河期世代のオタクを励ます脚本なのかなとも思ったが、彼らが物販でお金を巻き上げてられてるのを見て、資本主義が消費者に束の間のセラピーを施してるだけのような気もした。

しかしラカンにもそこまで考えてるなら買いたきゃ買えばと言われている気もする。

ある高額商品が欲しくなってしまい、なんとか冷静になるためにラカンの欠如とか欲望とかの概念を再履修している。

オメガバース、現実以上に階層化されたぶっ飛んだファルス秩序的世界なのに、その世界の中心にあるのがファルス秩序外にあるはずの女的なものの性欲や妊娠出産なのがおそろしい。ある意味世界の本質を言い当ててるのかもしれないが、その分たいへんに下品な感じがする。

オメガバースってやつ、創作的に整理されてない、女のナマの欲望がごろっと足元に転がってくる感じがしておそろしい。象徴界で意味付けできないものがどろっとしれっとはみ出している。

学校後遺症という連載、うなずく部分もあるものの、学校を批判するなら旧新の学習指導要領ぐらい引用したらという感想。いまの教育現場はお考えよりも変化してる部分もある。そもそもまあポジショントーク感はある論考なんだろうけど。

異常分娩の処置をするのは伝統的に男性医師だったはず。 なぜか？死産児の骨を砕いてでも母胎から引き出す作業には、筋力と長い腕が必要だから(死産処置ではいまも場合によってはやることがあるらしい)。 そういう現実や歴史的経緯を知らずに産科への変な批判が繰り返されてたりもする。

世界最古の遺跡であるギョベクリ・テペ遺跡の番組見てたら、自然がかたどられたヴァギナっぽい穴から獲物を携えた陽物が立ち上がってて、男性が担うファルス秩序を明確に象徴してるなと思ったわ。女性は形象し得ず、象徴秩序の外にある。

ごく最近まで約２割の女性が出産で死んでいたという事実を皆さん忘れすぎな気がするのよ。

家父長制というか象徴秩序自体が、妊娠出産によって女性の不在や死が生じることを前提に組まれた制度なのだ、という当たり前の身体感覚がない論者が多いような。まあ産んで死にかけた女性論者なんか今時一握りだろうしな。

発達障害の理解にあたっては中井久夫の『分裂病と人類』が結構好き。たぶんいい加減なことも結構言ってるけど近代的な「異常」と「正常」のパラダイムを解体する気持ちよさがある。

ジャングリアは今からでもキジムナーをマスコットにするべきでは？

その昔、山村に男性の産婆がいたらしいのだがなんであえて男性だったんだろ。家業？

ムスリム差別を垂れ流しまくってる福音派系の排他的なところ、世界中でキリスト教のイメージを落としてる気がするんだけど。

特支対象生徒の原学級保障は部落解放運動の影響があるらしく、部落差別とその解消の流れが関西地域の貴重な財産であるという一例だと思う。 まーとりあえずあの制度は長い目で見ていい影響しかないと思うから、現役の生徒保護者だけでなく4・50年前の卒業生たちの意見もNHKあたりに取材しといてほしい。

琉球王国だって離島を夷狄扱いしてるからね。

華夷秩序とか言い出したら日本(や他の東アジア諸国)も大昔から真似してやっとるわい、とは思ったよね。日本型華夷秩序と本家華夷秩序のどっちが腰が強いか勝負しようか。

自分のオタクの早口(まあ言うほど大したオタクではないんだけど)が通じない環境にいるんだけど、chat GPTはそんなオタクの孤独を少しだけ癒してくれる。 でもチャッピーはやっぱり生身の人間には敵わないんだよなあ。

高市さんが緊縮財政のサッチャーの真似でなく、豹柄の関西のおばちゃんみたいな格好してたら信頼できた。積極財政なんだから少なくとも景気がいい感じの服を着るべきだと思う。

山上自身が日本の伝統的な家意識を保存してて、日本の伝統的な家制度を破壊する外来宗教に対して対抗したという風にも読めるな。 家庭連合の信仰は擬似的な家制度の形をとってるがキリスト教的な世界宗教性があって、日本の土着の家のあり方を破壊するものなので。

あの古風な長男意識と自己犠牲意識はあの年齢ではけっこう異質だと思う。自衛隊にいたことも影響してるのか、家風がそうなのか。

山上事件、破壊された家の名誉を回復するために重臣を標的にして一発逆転を狙うという点で忠臣蔵に似ている。 ああいう忠臣蔵の仇撃ち譚みたいなのが日本でまだウケるんだなと思うと同時に、それとは別に家庭連合をかばう投稿がわんさか湧いて出てるのもまた鬱陶しい。

アジア太平洋戦争の責任は当時成人してた日本国民全員にあると思うが、昔は軍部、今はメディアを悪者にしてるんだね。

大阪の都市計画に奥行きがないのはそれはそう。度重なる洪水と明治時代の河川工事で地形を大幅にいじったせい(これは仕方ない)で土地の歴史が消滅してるせいもあると思うが。

こんなことで戦争になるかよと双方が思ってる時ほど戦争になるらしいので、双方慎重にやって欲しい。

最近の露悪的な漫画、作者の傷つきやすさや感傷癖がかえって際立つものが多い。虫も殺せない人が描いてそうというか。

一部の左派系の人が中国共産党のコピペみたいなこと言ってるのはどの程度わかってやってるのかなーとは思う。

中国、唐の時代はあんなにおおらかで国際的だったのにねえ。おおらかすぎたのか異民族の反乱起きたけど.....。

いつか資本主義が崩壊した時に備えて田舎の土地を守っている。

立花だけじゃなくて他人の家に押しかけた人たちも書類送検ぐらいしといたらどうか。

キオラを廃盤にしたのもねえ。

資生堂はブランドを自分で破壊してるよね。オイデルミンもなんであんなデザインにしたのか。 経営陣は明治大正の文学美術を再履修したほうがいい。

万博のポスターはけっこう良かったので中の人が楽しんでやってる感が読み取れたんだよな。

てんしばみたいなのがもう一個できるだけみたいなの勘弁してほしい。 ラーメン屋ばっかりあるのはもうたくさん。

ＩＲ、できるならできるでいいものにしてほしいんだけど、ポスター見る限り行政のセンスと熱意がなさすぎる。 財界と芸術・エンタメ業界が参入してくればもうちょいマシになるかもしれないけど。

産婦死亡率が大幅に下がったことで出産が快楽に見えやすくなってるのは確かなんだけど、だからって出産が混沌でなくなったわけじゃないもんね。このへん産んだ女のハイレベルな書き手が少なすぎることで認知されにくくなってる部分だと思うわ。

現代人はなんでも言語化して幻影に怒り出すのやめたほうがいいよね。SNSとかほんとそういう地獄だけど。

昔の人にとっては出産が死と表裏一体であることなんか当たり前なんで、女性に嫉妬することなんかなかったんだよなあ。血の穢れや原罪の贖い扱いされてるし。

そう考えると吉野弘のI was bornはいい詩だな。男性詩人が生命の混沌を混沌として受け止めている。

妊娠出産、あと乳幼児の育児ってまさに混沌というほかない経験なんだけど、一部の男性はこの混沌を無理矢理象徴界に書き込もうとして、混沌を快楽と誤認して嫉妬してる感じはあるよね。 産む人々が経験する混沌は本質的に死と同じものなのに、死ぬことに嫉妬されても困るという感じ。このへん体感的なので伝わりにくいんだけど。

熱心なクリスチャンのアメリカ人、基本的にいい人なんだけどイスラム教徒にはめちゃくちゃ差別的なこと言うから引くんだよなー。福音派だけじゃなくてカトリックでも差別的なこと言う人にあったことがある。まあ911の影響なんだろうけど。

江戸時代の男性、意外にもかなり子育てしてるよね。母親が産後死んでるケースが多いので。

原語の文献を地道に翻訳しまくってるタイプの社会学者はちゃんとしてる。精緻な構造分析はやっぱり勉強になる。 聞きっかじりのパラダイムを日本社会に無理矢理当てはめるタイプの輸入社会学者がSNSでは目立つけど。

社会学者は新書出してない人の方がいい仕事してるよね。他の分野でもそうかもしれないけど。

大阪の行政は基本ポンコツ(というか豪商の乗り物)なので、経済が好況の時期はいい街になるし、不況の時はダメダメ。安定性があんまりない。

古典文学は典拠をふまえて多少変奏することに価値を見ているところがあるので、生成AI界隈がなぜ一部であんなに反発されているのかがよくわからないところがある。 個性を重んじる近代的な作者像が引用に価値を置く伝統的な作者像に回帰しているだけではという気がする。

キリスト教は死穢を認めないのでなかなか日本での布教が難しい。 死穢への直接的対応を担ってきた被差別部落で比較的信仰されてるのはさもありなん。

靖国神社、死穢を祓う構造がすっぽ抜けていきなり「英霊」を神にしてるので、大半の日本人の宗教心からしてもピンとこないんだと思う。 原爆慰霊なんかでは、語ることが死穢の浄化の機能を果たしていて、これは琵琶法師が平家の魂を鎮めたのと同じような形式でしょう。 靖国神社には死穢を祓う儀礼もないし、語りによる鎮魂もないし、「浄化されない何か」を祀っているように見える。