「メリークリスマス」di
残業終わりに疲れ切った体と心で部屋に帰ってみれば、普段は足の踏み場のないくらいに散らかっている床が見えて、パンの焼けた良い香りがしてくる。「hnskさん?」リビングに続くドアを開けると、サンタの帽子を被った彼氏が、ソファーでうたた寝をしている。「可愛い」そっと膝を付き、顔を覗き込む。年齢のわりに幼い顔立ちが、こうやって寝ているとさらに幼く見えるな〜と、頬をつんつんしようとしてそっと手を伸ばすと、手を掴まれて、ぐっと引き寄せられる。「わっ?!」、驚いた私の反応に満足するように、喉を鳴らして笑う。いたずらっ子のような目が、こちらを楽しそうに見ている。「…おかえり。」
12 days ago