🧙②
「そろそろ前の扉から入ってもらえませんか」
こうして裏庭が侵入されのが何度目だったのか。
しかも同じ人に。
いつも気ついたらそこにいて、足音一つも聞こえないのが一番憎らしい。
「国の人ってみんな貴方みたいに暇してるんですか」
目の前にいる彼はわずかに首を傾げる。
「別に。そういうわけではないのですが」
と答えただけだった。
本当に何をしに来たのやら。
不可解な言動とすぐに静かになるその性質が最近ちょっとは慣れてきたどころだが。やっぱり参ってしまう。
「ところで今日はどういう日か知ってます?」
突拍子もなく投げられたその質問に戸惑う。
「…知りませんが…」
「おれも良くは知りませんが、
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11 months ago