先日先輩に会ってきた。結論から言うと、ゴリゴリのゴリに宗教の勧誘であった。
20数年ぶりに会う先輩は、かつての面影無くやせたかなしいすがたでびっこを引いていた。曰く、大病を患い、医者に匙を投げられたものの、信仰の力で歩けるまでに回復したとの由。あの日、何故僕らの前から姿を消したのかと問うても、ただ申し訳なかったと謝るばかりで要領を得ず、そこから先は信仰の素晴らしさと勧誘の言葉が出るばかりだった。2時間程付き合ったが、結局会話が噛み合う事は一度も無かった。
待ち合わせ場所で声を掛けた時、先輩は懐かしい懐かしいと繰り返しながらもその実、俺のことなど何一つ覚えていなかった。それが何より悲しかった。
about 2 years ago