もっと戦い甲斐のある敵は居ないのかな。 どこにでも居る魔物や過去に戦ったことのある相手ばかりだと飽きてしまうよ。

今年も入ったばかりの新兵が日替わりで各地を連れ回されているみたいだ。 新兵全員分の宿泊や移動にかかるモラ、 行く先々で開催されるパーティー… 当時は組織の財力に驚いたよ。 数日で飛ぶかもしれない相手にも惜しみなく歓迎するのは良いけど、あれは受け手にとっては歓迎ではなく洗礼だった。

劇薬ねえ… 一般兵ですら耐毒物の訓練をするし、効きにくい体質になってしまったからねえ。 効果に差があるとそれはそれで不公平だろ？ 平等に…平等に… んん、思いつかないな。

俺と彼で立てた作戦がぴったり嵌って敵を完封し、落とした時の高揚感と言ったら… 脳内の分泌液が異常な数値になってるんだろうなって頭の片隅で思いながら、作戦に参加した全員でお互いを労い、喜びを共有し合うんだ。 ああ、思い出したらゾワゾワしてきた。

非常に優秀でね、俺が方針を伝えればこれ以上ないくらい完璧に、詳細な作戦を持ってる子だったよ。 驚くような戦略も多くて、俺自身も戦い方の幅が広がったし。 彼自身の戦闘技術も優れていたけど、自分よりできる兵も入ったばかりの新人も、 それぞれの能力に合わせて細かく指示を出していた。 おかげで損失はいつもほとんど無かった。 …優秀過ぎるあまりに俺のところに居なくなっちゃったのが最大の損失だ。 また手合わせしてもらいたいな。元気でやってるだろうか。

…チェスか。 俺の所に所属していた軍師によく手合わせをしてもらったよ。 優秀過ぎて国外に派遣される俺の部隊に居るのは勿体ないとかで本部に連れていかれちゃったけど。

岩神は手合わせに付き合ってくれないけど、異世界に居るそっくりなあの人は手合わせしてくれるかな。 どっちも龍なんでしょ？ ああでも、2人が戦ってどっちが勝つのか見てみたいな。

@starrailherta.bsky.social やあ、こんにちは。 迎えに来てくれたんだね、ありがとう。 俺は愚人衆執行官第… っと、ここでは肩書きは必要なさそうだからやめておこう。 君とは少し離れた世界の住人だ。 ここではそういう一切のしがらみから離れて楽しもうじゃないか。 よろしくね、お嬢さん。

枝が繋がっているならと…別の世界の人とも縁を繋いでみたら、同じ木で繋がっていなくても良いような気がしてきた。 異世界の…どんな相手と戦うために、どんな武器を作ったのか、そういう話が聞けたら楽しそう。