小林泰三『酔歩する男』読。
短篇というよりは中篇くらいの長さ(表題作の『玩具修理者』の5倍くらいある)だけど、異様に読みやすい。私でも1日で読めたくらい。全体的に会話文多めだからかも。
SFとホラーとミステリが上手いこと融合した読み味で、個人的には終盤のホラー部分がいちばん効いた。根源的恐怖というか、生の地盤を揺るがされるような怖さというか……。あと例の処置シーンで増幅された感情の谷間に現れる悪夢のような幻覚が怖すぎた。
それはそれとして、因果の話が好きなので、中盤のわくわく感たるや。
その中盤が結構SF事象の説明に費やされているのだけど、終盤グッと恐怖が際立つ構造がすごい
5 days ago