令和の土佐で、催しが行われているらしい。多くのものが集まる場所、となれば遡行軍の襲撃点にもなりかねないと僕達政府所属の刀剣以外にも一部本丸に警備要請が出ているらしい。なんでも相談室はこの任務には対応していない分、他所の部署から回される仕事が幾らか増えているよ。これを見ている君の本丸にも要請が届くかもしれないね。

令和の世の催しで肥前くんの姿絵が配布されているらしいね。肥前くんに対して可能な限り近付いてはいけないと言われているからと鶴丸くんが持ち帰ってきてくれた。こうなると陸奥守くんのものもあれば良いのにと思ってしまうね。

そういえば。 僕が罰を言いつけられて一年が経っていた。思えばあっという間の一年だったように感じるよ。さて、僕が元の部署に戻れるのはいつになる事やら。

ここ数日、食堂で定食を頼むと甘味に月見団子がついてくる。何をもって月見、と称しているのかは分からないが白かったり黄色だったり、或いは中に包まれているものが違っていたりとなかなか面白い。今日食べたものは白にバター芋餡が包まれているものだった。少し桂皮の香りがして美味しかったよ。今月はずっとこれなのかもしれないね。

おや、令和の世の催しかね。外出許可が取れないか聞いてみよう。難しいだろうけれど。

救護室が随分と賑やかなようだ。炎の中幾度も打たれて世に生まれ出でたはずの僕たち刀剣男士でさえ、令和という時代の夏は耐え難いらしい。その時代に遠征に行くのだとひどく落ち込んだ様子のものを幾振りも見かけたよ。

雨の時期は蒸し暑くなって困ってしまう。今年は早々に軽装化…装束の簡易化だね、それが許されるようになるそうだ。洋装の男士はもとより和装の男士には朗報といえるだろう。僕も今年は早くに上を脱いでしまうかもしれない。

梅雨が近付いているね。この時期になると髪の毛が倍ほどに膨れ上がってしまうものだから毎年どうしたものかと悩んでしまう。一度髪の毛を刈ってみたのだが鶴丸くんが笑い転げてしまって大変だったのでこの案は使えなくなってしまった。

茶と一口に言っても見た目、味、匂い、和洋中と色々と深掘り出来るのが良いところだ……何、そういう事じゃない。成程。 俺はそうだな、好き、というのとは少し違うかもしれないがここ最近は工芸茶に凝っている。一輪大きく開くものや小ぶりだが中に別の花が咲いているもの、この間は大きく開く百合と茉莉花の茶を貰ってな。赤い百合だったんだがどことなく大包平のようで、丁度一緒に休憩を取っていたので見せてやったら面白い顔をしていた。見せてやれないのが残念だ。花の種類やそこに凝らされた技法を見る事は好ましい、人間はどこまでも可能性に満ちているなと思えるんだ。 横で大包平が答えになっていないというが、まあ良いだろう。

今日は良い天気だ。昨日は雨が降っていて、鶴丸くんは頭痛で動けなくなっていた。まるで人間のようだね。

僕たちの部署への差し入れは複数の部署を通してここに届くため、すっかり遅くなってしまったけれどチョコレートをありがとう。皆でありがたくいただいたよ。甘いものは頭を使う時には必要だからこうした差し入れはとても嬉しい。

今日は定食に小さな生チョコレートが付いていた。去年から付くようになったのだが、甘くて美味しいね。もう少し食べたいと言ったら大般若くんが今度買ってこようと立候補してくれたよ。

鶯丸くんに大包平くんが差し入れをしていた。温かそうな半纏だったが、まだ彼を丸くするつもりなのだろうか。転んだら転がっていきそうなのだがね。

時たま、雪の景趣にしていたら周りの風景が見えない程に吹雪いて生命活動の維持が危ぶまれるほど気温が下がる、という報告が上がる事がある。しかしながら政府で管理している景趣システムにおいてそこまでの豪雪を再現したものは実装していない。また、詳しく話を聞くと景趣の名前も政府で管理しているものとは異なっているそうだ。 君たちが景趣を選ぶ時、見知らぬものがあった場合それを選ばず速やかに政府へ報告を頼むよ。

ふくふくと丸くなった小鳥は見ていて胸の辺りが仄かに温かく感じるものだ。 同じようなものだろうかと今日も丸くなった鶯丸くんと鶴丸くんを眺めているのだが、どちらかと言えば動きづらくないのかと心配が過る。同じなのだろうね、警備部の大包平くんと大倶利伽羅くんが良く様子を見に来ているよ。

いつの時代のどの地域と連動させているのか、突然骨身にしみるほどの寒さになってしまった。 ごらん、鶯丸くんと鶴丸くんがシマエナガのように丸くなってしまった。

最近、僕は玉子せんべいが好きな事に気が付いた。

催しの手伝いとして呼ばれたのは鶴丸くんと鶯丸くんだった。どうやらたくさんの新任審神者が訪れたようで初々しかった、と微笑ましげに話していたよ。僕も見に行きたかったな。

明日は警備部と医務部が共同で就任したての審神者向けに何か催しをするそうだ。整理券を配る手伝いをしてくれと要請が来ていた。さて誰が行くのか明日の朝には決めておかないといけない。

もうあと一週間程で一月が終わるね。正月休暇がつい昨日の事のようだ。

今日は何事もない日だった。僕たちが呼び出されないというのは良い事だ。鶯丸くんが甘いお菓子を買ってきてくれていた。平和だね。

FollowingフィードはいつからDiscoverフィードになったのだろうか。

いやはや、怒涛のような日々だったね。

年始はどうにもあちこちに呼ばれて困る。 なんでも相談室は相談室であって困った時のなんでも屋ではないのだが。

あけましておめでとう。 今年も時の政府なんでも相談室をよろしく頼むよ。六日まで一部の施設を除いて閉まっているから年始に時の政府に用のあるものは気を付けるように。

今年はこのお悩み相談室に異動となって初めての年であった訳なのだが、思いの外充実した年だったのでないかと思うよ。 皆のお悩みにしっかりと答えられていたかどうかは分からないが少しでも役に立てていたのならば僕達としても嬉しい限り。 来年の業務開始は一月六日の月曜日からとなっているよ。 また来年もよろしく。

年の瀬、鶴丸くん発案で忘年会をしようという事になった。僕は施設の外に出られないから楽しんで来てもらおうと思ったのだが、どうやら此処でするのだそうだ。有り難いような、もうこの部署から離れられないのだと言われているような。

今日明日と食堂では小さなケーキがおまけに付くそうだ。

世間はクリスマスの話題で持ちきりのようだ。なんでも相談室でも何か簡単な食事会でもしようかという話になっているのだが、さて。

師走の名の通りお師匠がばたばたと慌ただしく走る様子がこの時期の風物詩だね。僕以外は皆手伝いに引っ張り出されていて何もやることが無いよ。

雪はいつ止むのだろうね。

このように僕たちの身体は暑さや寒さを感じないよう調節が出来る筈なんだ。この辺りの感覚をスイッチする手段が何かないものか、感覚のあるものが一度切ってしまうと次に入れる事が些か難しいと聞く。

やあ職員くん、投書をありがとう。 僕が籍を置く政府の職員くんだと仮定しての返答となることを許してほしい。そうでなければ此処はこうなのだ、と思って流してくれて構わないよ。 さて、休んでくれないということだったね。まず思い出して欲しいのは僕達が人間のように見えて人間ではないということだ。 僕達は人間のように暑さ寒さを感じたり、疲労と呼ぶ負荷を感じたり、そういったこととは無縁でね。本丸に所属している彼らは暑さ寒さ、疲労、空腹、そんなものを訴えるだろう。人間を主として仰ぎ共に生きるにあたってそれが必要だからだ。

寒いね。とても寒い。

一応僕たちにも交代で非番が与えられるのだが、手持ちの本を読み切ってしまうとやる事が無くなって困ってしまう。

総務部の肥前くんが医務室使用の手続きをしてくれた。肥前忠広という個体は必要時以外僕と関わらないようにとお達しが出ていた筈なのだが。

開発部の僕に新しい靴を作ったのだと試し履きを依頼されて三日程経つのだが、踵の辺りに穴があいてしまった。さて、特に戦で負った訳では無いから医務室の使用許可を願い出るのも気が引ける。新しい靴を血塗れにしてしまった事の報告にも行かなければならない。やる事が増えてしまったね。

雪が降ると読書が捗るね。

入り口付近に雪だるまが立っているらしい。一階へ降りる許可が下りていないから見に行けないのが残念だ。

今日は中庭で保護された一文字達の審神者探しをしていたよ。小動物個体型の亜種だったようで寒さに負けて冬眠しかかっていた。検査のために訪れたようだがはぐれてしまうのは良くないね。犬や猫を運搬するための専用器具を提案しておいたのだが抗議の声が凄かったよ。

さて、政府施設周辺は雪が降り始めているよ。本丸の天候は審神者に一任されている筈だけれど、皆の所はどうなのだろうね。

僕たちなんでも相談室は他の部署より少し正月休暇の入りが早い。鶯丸くんは警備部の大包平くんと過ごすようで、他の面々も皆思い思いの相手と過ごすようだ。正月休暇の始まりまで何事も無いと良いのだが。

今年もあと一ヶ月だそうだ。今年中に僕は元の部署に戻れるだろうかと零すと鶯丸くんが静かに微笑みかけてきて、鶴丸くんが美味しい茶菓子をくれた。

おや、あちこちで悲鳴が。

やあ、投書をありがとう。随分待たせてしまって申し訳ない。 それぞれ聴取を終えたので回答していこうと思うよ。 まずは僕からだね。冬のおすすめと言えるかどうかは分からないのだが、蜂蜜を湯で溶いたものを良く飲むよ。檸檬を絞って足したりしても美味しいから冷える日の業務中、そのお供は大抵がこれだ。時々蜂蜜を多めに溶いて少し甘さを強めるのも良いものだよ。 蛍丸くんのおすすめはホットコーラ。中に肉桂を入れたり生姜を入れたりと、身体の温まるものを足して飲んでいるそうだ。所謂クラフトコーラと呼ばれる液体を炭酸の代わりに湯で溶いたものだね。僕も時々分けてもらうのだが、もう少し甘くても良いのではないだろうかね。

なんでも相談室はあくまで相談室であって、なんでもお手伝い屋ではないのだけれどね。

今受け取っているものは大般若くんが戻り次第回答するよ。

小豆くんが炊いて山伏くんたちがつく餅を入れたお汁粉なのだがね、運が良いと焼き饅頭も付いてくるんだ。さて、今日はどうかな。

今日はとても寒いね。鶯丸くんがお汁粉を貰いに行っていたから僕も貰って来ようかな、警備部の小豆くんと山伏くんが作るお汁粉はとても美味しいんだ。

今日は鶴丸くんが迷子になって保護されていた。どうやら顕現したてで好奇心に唆されるまま施設内を歩き回っていたそうだ。同位体だからかうちの鶴丸くんと随分仲良くしていたよ。