読書。宮下規久朗「美術の力」を読み終えて、調べると光文社新書から何冊か出ているので「欲望の美術史」を読む。美術への先入観(主に19世紀以降に確立した見方)を覆すなど書いていることの骨子は変わらないが、新しいほうは以前書いたものをより深めた考察になっているとわかる。プロテスタントが成立した頃、カトリック教会にあった北方キリスト教の美術作品がかなり破壊されたことを知るなど。これは廃仏毀釈や文化大革命なども同じ事象ではという指摘にはっとする。やはり「戦争の美術史」を読まねば(未だ買ってないんかい)。
20 days ago