カテジナ・トゥチコヴァー『ジートコヴァーの最後の女神たち』(阿部賢一・豊島美波訳、新潮社)読む。
チェコの山村で代々不思議な力を受け継いできた〈女神〉たち。唯物論的進歩主義のもと弾圧された共産時代、オカルト思想とアーリア主義が混淆したヒトラーのもとで目をつけられたナチス時代、そして民主化され過去の資料が公開された1990年代を舞台に〈女神〉の末裔が自らのルーツと秘められた謎を追う。事実を下敷きにし実際の資料を援用した手法で興味深いが、中盤がどうにもダレた。そして物語性がぼやけ気味なのか題材が馴染み薄すぎて頭に入ってこないせいなのか、テーマが拡散して全体に薄味の印象。
#読了
3 months ago